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告白時々告白

「というかあの時見ていたのですか?私たちの……うう」


「見ていたかと言われたら教えてもらったの……明子さんに」


美神はミリヤがなぜこの話を知っているのか聞いてみたが予測通り明子が1枚噛んでいた。


ミリヤは今も顔がにやにやしている。


「輝ちゃんのところにも子供かぁ……」


「だから作りませんし輝なんかと!」


美神は顔を真っ赤にして否定したがこのことがかえって美神を苦しめることになるのは分かるわけもない。


ミリヤや要はこのセリフをツンデレとして処理してしまうからだ。


「でも美神が輝と仲いいのは事実だよね」


「それはわかるよお兄……家でも美神さんのことしか話さないし」


若干渚は話を盛った。


していることには変わりないがずっと美神のことは話していない。


しかし家での輝を知らないため美神は顔から湯気が出るくらい赤くなり自然と視線を下げた。


少し恥ずかしさのせいか小刻みに震えている。


「で?美神はどう思うの?輝のこと……」


「ううん……ま、まぁ……悪い奴ではないと……思う」


要の真面目そうな顔での質問なので変な答えがいえず結局真面目な答えを言ってしまった。


この彼女自身の告白により徐々にツンデレ説に近づいてきてしまったのは言うまでもない。


「なら好きなのではぁ〜輝ちゃんのことを〜」


「ミリヤさん!?」


ミリヤの天然な性格なのかせっかちな性格なのか速攻要たちの持っているはずの答えを放った。


美神はミリヤの解答に激しく焦っている。


汗が止まっていないのが目に見えているのでよっぽどなのだろう。


「わ、私と輝はそんな関係では無いです!……ない……です」


美神は顔を赤くしてそう答えた。


要と渚は言うまでもなくその美神の反応で共通の思考に辿り着いた。


(あ、これあるね!)


しかしミリヤは要と渚はわかっているが簡単な人物では無い。


「それはねぇ美神さん好きという感じょ……」


「違います違います!」


美神の高速で反対意見を放ったがミリヤは止まらない。


そして美神の汗も止まらない。


「話します!私と輝の関係を!」


「キター!」


夜中なのにも関わらず渚は大声を出したが要が興奮して目が血走っている渚を「お静かにー」と言い押さえ込んだ。


しかしそれでも渚の興奮は収まるということを知らない。


「ですから私と輝は……輝は」


要と渚、ミリヤは遂に美神の告白に息すら出ていない。


息をする余裕もないくらいだからだ。


「私と……輝は……輝は私の青春を変えてくれる協力者としての関係です!」


「あ、ふーん」


要と渚は美神の答えが思っていたのと違ってなんとも言えない顔で美神を見つめた。


(やべぇ反応に困る系きたー)


しかしなぜこんな目で見られるのか分からない美神はずっと疑問を持った顔で顔を振り子のように動いている。


「美神さ〜ん、それは世間一般ではこくは……」


「ミリヤさん!」


ミリヤのからかいはいつもの事だが美神はその都度反応しているのがかえってミリヤはおもちゃを買ってもらった子供のように喜ばせる原因となってしまった。


美神は顔を真っ赤にしながら頑張って弁明しているがミリヤが中々やられないので美神は苦戦している。


「私たちは友達!これでいいでしょうか?」


「じゃあのちのちそういう関係に」


「なりませんし!なる必要ありません!」


だが1度固まってしまった思考を変える難しさをここで美神は痛いほど知ってしまった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


輝の部屋ではゲームの周回が行われていたりストーリーを進めていたり各々ゲームをしていた。


輝は部屋の椅子に座りながらゲームをしている。


「なぁ輝……お前美神とどういう関係なんだ?」


「急にどうした浩史……お前はまずそんなことよりそっち集中しないといけないだろ?」


浩史が輝の寝るベッドでゲームをしつつゴロゴロしながら聞いてきた。


輝としてもこの会話を続けるとボロが100%出る自信があるため話題転換を出したが案の定速攻折られた。


「それ今聞かなくちゃダメか?」


「ダメだ!」


「まぁ俺も少し気になる」


今度は沙也希も少し興味を持った顔で見つめてきた。


遂に1対2の不利な状況になってしまったので嘘ついて逃げるという手段も厳しい。


「俺と美神の関係か……いやマジでしょうもないからね!」


「俺は構わないよ!寧ろ何かあったらさらに聞くから!」


遂にゲームの手を止めて完全に輝のことを浩史は見つめ出した。


目をよく見ると血走っている。


「まぁ気になるから教えて欲しいな」


「絶対聞こえねぇだろそれだと」


沙也希はゲームを床で寝転がりながらしていたので多分言っても聞こえないだろう。


沙也希はまだゲームの手を止めてはいなかったのであまり気にしなくても良いと判断はできた。


「じゃあ……言うぞ」


「あぁ、楽しみにしていたぞー!」


「なんかごめんな……まぁ気になったと言われれば嘘では無いが」


浩史はさっきから変わることないが沙也希が少しゲームから手を離し告白の時まで待った。


「俺と美神は……」

ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・`)

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