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乱入時々誤解

ゲーム大会は呆気なく終わりを迎えてしまった。


ジョーカーミリヤの登場により。


「あら、美神さんもここに?」


ミリヤは入店直後何が何だかわかっていな顔で美神に質問を問いかけた。


「はい、呼ばれたので……ミリヤさんは?」


「私よく輝ちゃんのカフェによくいくので」


ミリヤは今回たまたま運悪くあのタイミングで来てしまったのだ。


ミリヤはまだ疑問が残ってそうな顔で質問してきた。


「なぜ美神さんはここでゲームをしているの?」


「ミリヤっち!美神はね今日ここで……お泊まりするの!」


「お、お泊まり!」


要の一言にミリヤは目を大きく見開き驚いた。


ミリヤの知っている美神は学校の生徒会の時の美神しか知らないため交友関係などわかるはずもない。


「渚っちちゃん、私も参加できないかしら!」


ミリヤは真剣な眼差しで要をじっと見つめた。


渚は少し悩んでいる様子を見せ考えている。


「うーん……良き!」


「やったー!」


渚の了承の一言でミリヤのテンションはぶっ壊れたようにジャンプして喜んだ。


その様子にさっきから何が何だかわかっていない沙也希と浩史が輝を説明しろと言わんばかりに見つめている。


「……沙也希、浩史……説明は……」


「しろ」

「これは浩史と同じ意見」


浩史と沙也希は即答だ。


急に知らない人が入ってきたら気になるのはごく普通であるため変に怪しむことなく説明に入ろうとした。


「このミリヤさん、広瀬ミリヤは俺のお隣の人だ…小学生の時よく居たらしい……覚えてないけど」


「ちくしょう輝!羨ましいぞ!ラブコメの主人公みたいだ!」


浩史はこの輝の現状が羨ましくてしょうがないらしい。


顔からもわかるように激しめの怨念が感じられる。


「輝ってなんやかんや繋がり大きい気がするよ……」


「そうか?あんまし考えないからなぁ」


沙也希は輝が思ったよりも交友関係が広くその点で驚いている。


だが浩史の方を見てみると背後に黒い炎が見えるほど怨念が溜まってきている。


「ひとつ言う……羨ましいと思わないで欲しいしラブコメみたいなことはこの世にないから!」


「かぁー!勝者の余裕か!……」


浩史は怒りのせいか声が早口になっている。


顔もいつもとは違う顔でオアシス見つけた脱水症状なりかけの人のような顔をしていた。


(今日は厄日なのか?)


輝はただそう思ってこのゲーム大会は終焉に向かった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


お泊まりも遂に終焉と向かっていった。


だが終わりに向かうがひとつ大きなイベントがある。


このことはみんな周知の事実だ。


1名除いて。


渚の部屋ではまだ11時だが女子会が始まっていた。


渚の部屋にある大きな机を囲うように座っている。


「ありがとうね要っちちゃん」


「良いよ全然……というか家隣ってまた凄い偶然」


「うふふ」


ミリヤは可愛らしく笑った。


要は驚きの目でミリヤを見つめている。


輝とミリヤの関係は要はよく知っているがまさかまた近くなるとは思いもよらなかったのが原因だ。


「ホントびっくりだよまたミリヤちゃんと一緒に居れる時間増えるってなった時は嬉しかったわぁ」


渚は声からわかるくらい喜んでいる。


ミリヤと渚も輝と同じくらい接していた時間は長いため仲良くなるのは当然だ、同姓なら尚更。


「いやぁ輝のライバルが増えちゃったね……美神」


「な、馴染さん!」


「冗談冗談」


要は愉快愉快と笑いながら美神をからかった。


しかし美神はかなり焦っていた。


その事で要はある予測がついたがここで言ってしまえば面白くないので隠しておくことにした。


「美神さんと輝ちゃんは本当に仲が良いわねぇ」


「み、ミリヤさん!?」


「だってご飯の用意の時とか夫婦かと……うぎぎぎぎ」


「ミリヤさん!」


ミリヤの急激な発言で美神はミリヤの口を無理やり抑え込むことしか出来ない。


しかし要も渚もミリヤのことがあっていると思っていたのでずっと頷いていた。


しかし美神は認めたくないせいか顔がさっきから赤くなりすぎている。


なぜこう言われたのか遡るのど数時間前。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


美神と輝はたまたま運悪くリビングで出会ってしまいさらに不幸にも明子も運悪く出会わせてしまったのだ。


「あら輝に美神さん、なんかよく一緒に見かけるわねぇ」


「違う!」

「違います!」


輝と美神はハモるように叫んだ。


お互い顔が真っ赤に染っていてさらに明子の好奇心を震わせるのには容易い事だった。


「そうだ……2人に少し皿とかを並べて欲しいの……手伝ってくれるわよね?」


「やるけどさ……その目をやめろ」


明子のなにか展開を暗に望んでいるような目を輝は気づいていた。


輝にバレた明子は「つれないわね」と呟きリビングを去っていった。


「とりあえずやるか、美神……手伝ってくれよ」


「わかったわ」


輝はとりあえず棚から皿を人数分出した。


いつもなら3人分だが今日は4人増えて7人分出さなくちゃいけない。


「ちと面倒だが慣れたら、よし置いたっと……おっととと」


「輝!危ない!」


「うお、美神!?」


輝は皿を持ちすぎてその重さのせいか少し体がふらついていたが皿は落とすことなく置けた。


皿を机に置きさぁ次の作業となる直前に事件は生まれてしまった。


間違えて足を滑らせてしまったのだ、それに気がついた美神は急いで輝の元に行くも……


「いててて、は!?」


「うぅぅ……こっちは大丈夫だけど……は!?」


2人は気がついてしまった。


輝のことを押し倒す体制に美神はなっていたのだ。


この体勢が意味することは美神も輝も考えたくない。


「ちょっと!何しているのよ!」


「お、俺だって知らねぇよ!」


輝はとりあえず立ち上がるために体を動かしたがその時つい美神とも当たってしまう。


今この状態で当たってしまったらただでさえ焦りで敏感になっている美神の体がより敏感になってしまう。


「とりあえず私が立つか……ら……え」


美神が立ち上がった瞬間その場で顔を固めてしまった。


「何がどうしてって……おばさん?」


2人はやっと状況が落ち着いて見れるようなってきたので立ち上がろうとする瞬間最悪なことに明子と鉢合わせてしまった。


「おばさん!これはちが!」


「あらら……早めに孫が見れそうだね」


「違う!」

「やりません!」


案の定ながら明子は悪い意味で予想通りのセリフを言っていた。


2人は顔を真っ赤にして同時に否定したが押し通すのには時間と骨が折れそうだ。

ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・`)

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