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波乱の文化祭編 捜索

雄一とミリヤはこそこそ声で話しながらじっと三葉を観察している。


「輝、なぜ捕まってるんだ……そしてあの子は誰なんだ……」


輝より身長が低いであろう少女が輝を肩で軽々と担ぎながら歩いているという光景は中々インパクトのある画だ。


だがその現実を今笑うことは出来ず現在雄一とミリヤは息を忘れるくらい真剣に隠れながら2人でバレないように跡をつけてる。


以外にもバレないのが2人は驚きだ。


「ねぇ……あの子ってうちの学校ではないよね」


「そうだな……服装も私服だから学校も分からない……どうやって個人を特定すべきか……」


今現在輝を担いでいる三葉の服装は女の子らしさが良く出ている私服だ。


年齢も顔や身長から見てあまり変わらないと感じ学校から特定しようとしたが私服なため特定が不可能。


だが2人とも確実に彼女が学生だというのはわかっている。


「……とにかく跡につづくぞ」


なにか手がかりを見つけるため三葉の目指している場所まで隠れて歩くことを決めた。


雄一達は運良く周りが木や草などで隠れることが出来るため調査がとてもしやすい。


その木や草もかなりの広範囲に広がっているためよっぽどの事がない限りバレないであろう。


「大丈夫なの?もし彼女が木や草から見えないところだった時とか」


「その点は安心して……ここの怪しいスポットは生徒会長やってきたおかげで分かるんだ……数々の問題が起きる場所にきっと行くはずだよ……」


雄一の言った理論は結局予測だ、しかしそれでも生徒会長をやってきた勘がそう言っている。


危機的状況下だからこそ勘が鋭くなくてはいけない。


「とりあえず進むぞ……音をできる限り殺して進んでくれ」


「わかった」


もうミリヤはいつもののんびりとした雰囲気を醸し出す間延びが消え真剣な雰囲気が漂う。


······························


「……この辺りって……」


「あぁ、中々人の来ない体育倉庫近くだ……」


雄一の予測通り三葉は体育倉庫の近くに着いた。


人は誰も居なく周りの騒然もあまり聞こえない。


そして何よりもここがよく悪事をする際に使われる理由として校舎の窓から見えなかったり周りが草木で生い茂っていたりと視線の邪魔になるものが多すぎるのが理由だ。


「……スマホ触りだした……」


「どこかに電話してるのか……」


突如三葉が輝を地面に寝かしズボンのポケットからスマホを取り出した。


使い方を見るに電話中なのだろう。


そして声も途切れ途切れだが聞こえてきた。


「輝は連れ去ることできたよ……え?ソラは……うーんわかんない」


無邪気で元気そうな声だが現実でやってる事を見ると雄一とミリヤはその声と行動のギャップの大きさで驚きしか出ない。


2人ともまるで顔をポカーンとしながら見るているのだろう。


「うんわかった……後で連絡しとくね〜」


そう言い終えると三葉はスマホを切り先程と同じようにズボンのポケットに直した。


その間もまだ輝は眠っている。


「どうする?雄一」


「……どうすれば……」


雄一自身も未だに答えが分からない。


だが早く決断しないと輝が危ない……


(俺はどうすれば……)


















この危機的状況で雄一は何を見つけ出す!?


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