超!ショートストーリー 「計画」
クッソ短くてすみません
一真はソラとよく絡む人なのでソラがいないとどうにも展開に悩むのですよ
時間軸は少し前に戻る。
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯
昼の12時を伝える荘厳なチャイムが書籍内に響いた。
鐘の音の合間合間に辺りの鳥の鳴き声も聞こえる。
男は落ち着いた雰囲気の書斎でコーヒーを1杯飲んでいた。
「⋯橘輝⋯か」
一真は書斎に積まれている大量の本を読みながら考えていた。
一真にとっては輝という存在は邪魔以外の何物でもない。
「あいつはどうやれば消えるんだ⋯」
一真にとって輝という存在は一真の計画である美神奪還にとても大きく関わっておりそして存在自体がかなり厄介なのだ。
「⋯監視を続けているが下手なことはしてない⋯」
部下を送り輝の監視を行っているが輝は不祥事を全く起こす雰囲気を未だにしていないのだ。
それにより不祥事を学校に訴え退学という手が使えない。
この手が一真の中では1番優しい手段であるのだが使えないとなるとどうしても手荒になってしまう。
「脱法せず輝を⋯」
本を読みながらも一真は眉間に皺を寄せ考えていた。
中々思いつかない決め手、この一手が一真には思いつかないのだ。
だが⋯そんな現実も終わりへと向かっていたのだ。
(お金はある。そして場所も確保は⋯できる⋯後は⋯シチュエーションだ)
中々ハマらないパズルと一ピースをハメるような、そんな感覚が輝を襲った。
そして考えが纏まりつつあった一真はついにパズルの一ピースが⋯
「⋯!?わかった」
中々答えが生まれなかったか輝の対応。
ついに一真は見つけたのだ!
ついにハマったパズルの一ピース、これが一真の最後の手⋯
「あいつを再起不能にできる⋯日程は⋯文化祭後だ!」
そう一真は呟くと本をサイドテーブルに置き立ち上がった。
これからの事を考えると綺麗に物事が進む、そう思うだけでニヤニヤが止まらない。
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯
これが輝にとって人生の分岐点になるとはまだの時は知る由もなかった⋯




