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文化祭時々始まり

「んじゃ文化祭決めていくぞ」


増田がそう言うとクラス中に歓喜の声であふれかえった。


わずか数日前にあった体育祭の疲れなど彼らにはないくらいに盛り上がっている。


「すげぇな……俺はもうかなり疲れたよ……でもまぁ頑張るか……」


5時間目なのも相まって今にも寝そうになっていた輝だったがクラスの盛り上がりで起きてしまった。


軽く目を擦り眠気を覚まし隣を見てみると


「あれ?美神結構ガチでこういうの行くんだ……」


とても真剣な面持ちで黒板を見ていた。


その顔は目から火が出るくらいやる気に満ち溢れている、そんな感じがしてくる。


「……そうよ……楽しみじゃない?」


「……まぁ……楽しみだな……」


美神の目からわかる真剣さ……


今までに見たことの無いくらい真剣な眼差しだから


返答も驚きのせいかどこかおぼつかない。


「だって文化祭は一大行事じゃない……私は本気でやるわ」


「ま。そうだな……俺も頑張るか……」


そう言うと輝は軽く体を伸ばし増田の話を再び聴き始めた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


黒板に書かれたたくさんの候補。


そして今は何を出すか考える時間、そのためフリータイムのようなものだ。


みんな関係ない話や真面目に考えたりなどしている。


しかし一人一つはネタを決めないといけないのが辛いところだ。


輝の周りには……


「輝輝!どうする?」


「要……俺がずっとネタを持ってると思うか?」


「永遠の厨二病の男だからネタぐらい思いつくかなって」


「バカ!お前!」


輝は焦った様子でヘラヘラ笑っている要を黙らそうとした。


しかし輝は席に座っているため立っている要には届かない。


「……立てばいけるぜ」


「面倒くさい……」


「ズボラめ」


「うるさい」


要はこのクラスの中で1番長いこと輝との付き合いがある。


そのため輝の悲しい過去、辛い過去、面白い過去、恥ずかしい過去などたくさんの引き出しを持っているのだ。


そして要の引き出しにはもちろん恥ずかしい話として輝の厨二病を持っている。


「まぁ厨二病なんて全男子が一度は通る道じゃないか……ほら」


「ナチュラルに煽ってないか?」


要の隣で輝の厨二病の件をずっとニヤニヤしながら聞いていた男がついに話し始めた。


「まぁまぁ輝よ……厨二病なんて俺もだぜ」


「そりゃまぁ浩史だから何となく察しはついてた」


そう言うと浩史の目がとても大きく見開いた。


なにか化け物を見たようなくらい大きく眼光が開いた。


「ううううううう、嘘だ!カマをかけようと」


「バレたか……」


「ほら〜!」


輝は浩史を甘く見ていたようだ。


ほんの少し悔しさがあるが浩史の顔を見ると悔しさも増えてきた。


「まぁほら厨二病なんて大丈夫だよいつか治るし〜」


知ったような感じで腕を組んだ要が話しかけに来た。


「要には分からないだろ?」


そう言うと先程まであった自信などが一気に崩れ落ちたのか顔が固まってしまった。


まるで真っ白に燃え尽きたボクサーのように白く燃え尽きてしまったようだ。


「とりあえず何か案を話す?」


先程まで浩史と要の影に隠れていた沙也希が話し始めた。


2人は白く燃え尽きたので使い物にならないため沙也希が近くの机などに持たれかけさせたりした。


「すげぇ扱い物みたいだな……」


「まぁちょうど良いサイズだし……重さだしねまぁ二人とも良い感じのダンベル感あるし」


作業をしながらそう言う沙也希に軽い恐怖感を植え付けられてしまった。


要程では無いがある程度付き合いがあるため沙也希が時たまぁにサイコパス発言をするのは知っていたが久しぶりに聞いたため背中が久しぶりに凍り付いた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


このようなことをしていたため全く輝の近くの集まりは文化祭の案を全く決められていない。


決めれていないが刻一刻と時間は過ぎる。


果たしてどうなる文化祭編!



ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)

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