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超ショートストーリー 生徒会長と副生徒会長の生徒会業務

場所は生徒会室。


普通の教室より多少狭めだがそこまで人が入ることがないので快適に過ごせるくらいの教室だ。


その空間に男女二人が今……生徒とは思えない仕事をしていた……


「……これは……意見箱の意見か……」


雄一は生徒会室の最奥にある生徒会長席に座りながら紙を見ていた。


紙は机を覆い尽くすくらい置いてありその中には書類や意見箱の中身など。


それらを生徒会で崩していたのだ。


「……うーん……この意見はパスと……この意見は……承認かな……」


雄一は紙を1枚1枚見ながら承認、不承認をジャッジしていた。


大事な生徒一人一人の意見なので雑にできないかつ量が多いため雄一は既にしんどい。


「……はぁ終わらないな……もう辞めたい……」


そんなことを思いながらも仕事は減らない。


「なぁミリヤ……どれくらい進行したんだ?」


「ここまでしました〜」


「どれどれ……ウグッ!」


雄一は1度眠気覚まし程度に立ち上がりミリヤの座っている席に近づくとほとんど書類がない。


しかし仕事をしていないというわけは無い、理由は書類の纏まり方やちらっと書類を見るとハンコを押していたりときちんとしていたのがわかる。


実は普段のミリヤの性格からは予測がつかないほど本当はミリヤは仕事が出来る、その実力を雄一は買ったということなのだ。


「……早いな……」


「あら〜ありがとうございます……ちなみに〜どのくらい終わったのですか〜」


「!?……ま、まぁ……少しは……」


嘘である。


本当はやってもやっても仕事が減らない地獄なためミリヤの進行状況を見てやる気を増やそうとしていたシンプルクズなのだ。


「……うふふ……まぁわかってますけどね」


「くっそー!ミリヤー!」


「ふふふ……私に仕事で勝てるとでも〜?」


「ミリヤー!」


雄一とミリヤの鬼ごっこがここから始まった。


部屋が狭いのでもちろん動きなどが激しくなってきたが運良く誰もこの辺りを通らなかったため注意されることはなかった。


しかし……


「足ぶつけて痛い……」


机に足をぶつけたこと以外は……

























「またやりましょうねー」


「楽しかったわ」と呑気に話している隣で雄一は足の痛みを抱えながら業務を再開していた。


ミリヤのナチュラル煽りにはまだ勝てそうには無さそうだ。


……



ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)

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