決断……
短くてすまぬ
最近体力の都合上短めの回が多くて申し訳ありません
m(_ _)m
一真の書斎から出たソラはまっさきに輝のことを考えてしまった。
あの書斎での一真の言動に表情。
全てが不気味……それしか言えない。
「……輝様……」
どうしても嫌な予感がしてならないソラはある場所へと走り出した。
早くにでもあの書斎での出来事を伝えないと輝の身に取り返しのつかないであろうことになる。
そうなってしまえば輝はもちろん美神も破滅へと向かう予測は容易いことだ。
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「今日は妙に人が少ないよなぁ」
輝はカフェの店番をしている、しかし人がいないため今はカウンター前の席に座り込みながら刻一刻と時間を経つのを待っている身だ。
今日は天気が妙に悪く辺り一面が灰色に染まっておりどこか気味が悪い。
そしてその影響なのかお客も少なくなっている。
店番をしている身としては楽だがあまりにも来なさすぎて逆に不安感を覚えてしまいそうだ。
「暇だ……」
ぽつんと呟いた一言がある来訪者の手によりかき消されそして放たれた一言が輝の耳に届いた。
「輝様!!少し時間お借りしてよろしいでしょうか?」
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あまりにも焦った様子で来たソラをカフェのカウンター席に座らした。
お冷を用意するとソラは疲れていたのか思っいきり飲み干し話を初め出した。
「……輝様……一真様……覚えてますよね」
「あ、あぁ」
「気をつけてください……一真様は輝様に何かアクションを起こす気です」
正直輝は一真のことが嫌いだ。
できることなら関わりたくは無いくらいには……だが美神のためにも関わらざるを得ない人物でもある。
「輝様……こうなってしまったのには私にも少なからず責任が……いやかなりあります」
「……いやソラにはないよ」
輝は深呼吸をしてソラに言い放った。
「元々は俺が変に足を突っ込んだのが悪かった……でもな今更やめろはできない」
「どうして……」
ソラが本気の顔で聞いてきた。
表情に乏しいはずだったソラから考えもつかないくらいの疑問を持っている表情だ。
そんな彼女を見て輝は……照れくさい……しかしここで言わないともうこれ以上言う機会が無いような気がした。
「美神を!……守りたいからだ」
照れくさいし自分がそんな柄じゃないのだってわかっている。
しかしどうしても守りたい……美神を……重たくて良い……守りたいものは変わらない。
輝は改めてソラの方へ顔を向け話し出した。
「……本当に輝様は………今回から……私は一真様の元を裏切りました……」
突然のカミングアウトに驚きを隠せないがまだソラの言葉は続く。
「今は無所属と言った方が良いでしょう……そして私は一応護衛や家事などなんでも出来ます……良ければ私と組みませんか?」
「……え?」
これが後の運命を決める……大事な契約になるとはこの時は誰も知るよしがなかった。
ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)




