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体育祭after編 打ち上げ

短めです

「カンパーイ!」


ついに始まった打ち上げ。


午前の汗と努力の結晶である体育祭が終わり今は少し古さがある焼肉店にいた。


とてもこじんまりとしていてどこか心が落ち着くような懐かしい雰囲気がする。


そして打ち上げ自体は要の言葉が終わると皆お店から出されたお冷をぶつけ合い打ち上げの始まりを迎えた。


横に長い席なため奥側に座っている人とは乾杯がしにくい。


輝と要は真ん中にいるため多めの人とできるが逆に奥側に座っている沙也希にソラとはできないのが玉に瑕だ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


乾杯が終わると各々肉を焼き始めた。


辺りから聞こえる、肉のやける音を聞くだけでお腹が減りそうだ。


そんな中輝はとにかく焼いた。


「いやぁ肉が美味いね〜」


「まだ焼けてないぞ」


打ち上げというだけで要は気分がノリノリになっている。


まだ食べてもいない肉を美味いといいだし輝は頭がおかしいのでは無いかと思いついツッコミを入れてしまった。


「ふふふ、そう来ると思ってたよ輝・・・」


「・・・ツッコまなければ良かった・・・」


要がニヤニヤしながら輝をじっと見つめた。


このツッコミも全て予測されていたのだと考えたら少し悔しい。


「楽しそうですね、私。こういうこと初めてなので・・・」


「片原さんも初めてなのね、実は私も」


こいしは肉を1枚1枚丁寧に焼きながら肉が焼けるのを待っている美神と話していた。


先程からこいしは困惑の様子が誰が見ても分かるくらい見えていた、しかし。


そんなこいしに美神は同士としての感情を抱き話しかけると先程まで強ばり続けていた顔の筋肉や体が徐々に力をなくしていく。


「わざわざ呼んでくれた橘君には感謝をしてもしきれないほどです」


「私も、本当に輝は・・・」


徐々に輝の話題に変わりつつある2人だったが美神が徐々に冷静になっていき急いで話を変えることにより何とか輝にバレる前に事なきを得た。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


その間沙也希と浩史はとにかく肉を焼いていた。


こいしは丁寧且つ落ち着いて焼いていたが沙也希の席はとにかくスピードが速い。


沙也希はどんどん肉を置くため気がつくと網一面が肉だらけになるほど早かった。


「沙也希、さすがに焼きすぎじゃないか?」


「うーん、そうかな」


浩史でもさすがに網一面の肉に恐怖心を覚えたのか沙也希に恐れをなして聞いてみたが。


どうやら浩史の感覚と沙也希の感覚は大きく違っている。


浩史はこの時軽い絶望を覚えてしまった。


「沙也希様、ここは完璧な私が」


「そ。ソラさん!?」


席の都合上沙也希のいるグループに送り込まれてしまったソラだった。


輝は最初はとてつもなく不安だった。しかし美神は逆で


「ソラはコミュニケーション能力は高いのよ」


と言っていたことを思い出しそれがアクセルとなり輝はソラをあのグループに入れたのだ。


そして美神の言葉は本当だったらしくきちんと席を荒らしかけている。


「ちょちょちょちょ!ソラさん!」


「大丈夫ですか天才の私の力!?」


ソラは真面目なトーンでそう話しているのがより異常さを掻き立てに来ている。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


これらの光景を人周りした際に見たが


(これ、変なことしないかな!!)

ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)

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