体育祭後 生徒会長と副生徒会長の喪失
短めです
許してください
体育祭が終わりほとんどの生徒は帰った。
疲れやその後の打ち上げ等にきっと時間を費やすのだろう。
だがそんな時間にある教室で2人の男女は頭を抱えこんでいた。
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「はぁ〜、生徒会の仕事がないと暇ですね〜」
「それはある」
雄一(生徒会長)とミリヤ(副生徒会長)も今日限りは休みだった。
だが2人は共通してある悩みを抱えているのだ。
それは……
((仕事がないだけでこんなに暇なんだ))
いつも2人は生徒会関連の仕事を毎日毎日やっていておりそれは体育祭期間も例外ではなくやっていた。
そのため生徒会の仕事が生活の1部になりつつあるというかなってしまった。
そのため2人は仕事がないと落ち着かないという異常な体質を得てしまったのだ。
「落ち着かないのか?」
「そうですね〜かなり落ち着きません」
いつも仕事を面倒くさそうに処理しているミリヤでさえも落ち着けないこの現実。
声や雰囲気はいつもののんびりとした雰囲気だがどこか寂しそうにしている。
それは雄一も一緒だ。
本来なら嬉しいはずの休みだがどこか心にぽっかり穴が空いたような喪失感と寂しさが2人を襲う。
「……今日はたまには2人でご飯にでも行こか」
「そうですね〜、どこに行きます?ヤリゼイサ?」
「うーんここはラーメンで!」
「良いですね〜」
ミリヤが嬉しそうに手を合わせた。
彼女は見た目や行動からあまりジャンキーな物を食べるイメージがないと思われているが実際はジャンキーな物が大好きな人間だ。
そのため選ぶご飯が何かと雄一と被るため2人はある意味良いコンビなのだろう。
「どこのラーメンたべます〜?」
「うーん……いつものとこで」
「おお!あそこ美味しいのですよ〜また食べれると考えると最高ですね」
ミリヤの話し方は先程から柔らかいふわふわした雰囲気を全く崩すことなく話しているが顔から喜びが隠しきれていないものもある。
ミリヤも雄一もお互いにラーメン好きという共通点があるおかげで2人はオフの日などは2人でラーメンを食べに行ったりとするくらいには仲が良い。
「んじゃ行くか」
「やったーありがとうございます」
ふわふわとした笑顔で雄一を見つめると教室の外へと二人は出ていった。
この教室を包む日差しは真っ赤に染っていた。
ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)




