体育祭編 雄一とミリヤ
生徒会会長に副会長久しぶりの登場!
出すの忘れました(バカ)
本来なら刺された時の病室に用意させる予定でしたが完全にその予定を忘れてしまいこのような結果になりました
生徒会副会長と会長は・・・今
「はぁ・・・暑いな」
「ねぇもう帰りましよう?」
生徒達の監視をしていた。
監視と言ってもただテントの後ろをずっとブラブラ二人の競技の番が来るまでやるといった単純な作業だ。
雄一はそこに意味はあるのかと感じたが深追いするのはさらに面倒になるため諦めてミリヤを引連れ無理やり歩いていた。
体力に自信がある雄一とはいえ朝からずっと歩きっぱなしだとしんどいものがある。
それはミリヤも同様で2人とも体力に限界を感じていた。
「はぁ・・・ミリヤ・・・水買うか?」
「そうですね〜」
あたりもセミが五月蝿く鳴いておりその鳴き声がさらに暑さをかきたてているようにしか感じれない。
2人は体育館の方へ行き2つ並んでいる自販機の前に立った。
「・・・何を買う?」
「そうですね〜、とりあえずコーラでも」
「だと思ったよ」
そう言うとミリヤは慣れた手つきで自販機にお金を入れコーラのボタンを押し辺りに響きはしないぐらいの音が2人のいる空間を包み込んだ。
ミリヤは軽くしゃがみこみ取り口を開け霜が付いていてこの夏場にふさわしいコーラを取り出した。
「俺もたまにはコーラにするかな」
つい雄一はミリヤの持っているこの夏場の暑さ対策にもってこいのコーラを見てしまう。
1度良いなと思ってしまえば中々変えることかできないのは人間の性だ。
「あら、雄一もコーラにするのね」
「そりゃその見た目のコーラ見てしまえばやってしまうよな」
気がつくと雄一は自販機にお金を入れコーラを押してしまっていた。
ハッとしたが後悔はない。
取り出したコーラはキンキンに冷えておりプルタブを空け勢いよく飲むともうそれは天国としか言わざるを得ない美味さだった。
疲労困憊であり少し熱中症気味だった雄一の体にはこのコーラの水分に冷たさは酷く体に染み渡る。
「あら良い飲みっぷりですね・・・私も・・・」
雄一の飲みっぷりに感化されたのかミリヤも腰に手をつけ温泉語の牛乳を飲むようにコーラを喉へ流し込んだ。
ミリヤも雄一と同様体力の限界を目の前にしていたためかこの冷たさは体にとても良い、味よりも先に冷たさがまず脳に伝わるくらいこの冷たさは体に良かった。
「ぷはー!美味しですね〜」
「あぁ、ほんとだなぁ」
この時2人は共通してわかったことがある。
((夏場のコーラとても美味い))
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2人は少しの間自販機前の日陰で休むことを決めた。
先生からは「適当な時に休みを作ってもいいよ」と言われているため安心して2人は木が日陰となっているベンチに座った。
ベンチに座ると先程までの熱を含みまくっている日差しとはおさらばできあるものは穏やかな風とセミの鳴き声だけだ。
「・・・なんか落ち着くなぁここ」
「そうですね〜」
セミの鳴き声は相変わらずうるさいがそれも季節だからと思えるくらいにはなってきた。
「・・・」
「・・・」
2人とも特に話す話題などないからか少し気まずい沈黙が流れてしまった。
だがこんな沈黙の時間だが雄一は空をぼーっと見上げ和んでいた。
しかしそんな沈黙を壊す者がいる、壊す者は・・・
「ねぇ雄一」
「なんだミリヤ」
ミリヤだ。
ミリヤはいつもののほほーんとした笑顔を雄一に見せつけるかのようにしながら話しかけに来た。
「ねぇ・・・輝ちゃんの件だけど・・・」
「・・・わかってる・・・行けなかったこと・・・ミリヤも行けなかったこと」
そうミリヤは「あの日」以降中々輝と上手く顔を合わせることが出来なかったのだ。
輝が刺され、そして復活、だが輝復活の時期は運悪く生徒会が体育祭用意などで無くなる期間だったのだ、そして2人が1番気にかけているのは輝の様態だ。
雄一とミリヤは「生徒会の問題」解決のため中々時間を開けることができず輝のお見舞いに行けなかった。
一言謝罪がしたい、それが2人の純粋な思いだ。
「・・・謝りに行くか?今から」
「そうね・・・輝ちゃんには悪いことしてしまったしね〜」
「ほんとにな」
そう言うと雄一はベンチから腰を上げ会場にへと足を進めた。
まだセミはうるさく、そして元気よく鳴いている。
ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)




