体育祭編 お昼ご飯時々後悔
すみません
執筆時の体調により今回は1話が限界です
どうかお許しください
午前の部が終わり昼休憩に入った。
みんな午前の部の感想や午後の部のために気合を入れたりと各々やるべきことをしている。
もちろん輝達も午後の部に備えご飯を食べている。
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「……なんか話してくれないか?」
輝はいつものように沙也希と浩史と食堂でご飯を食べていた。
食堂はいつも以上に盛り上がりを持ち辺りがとても賑わっていて少しうるさいぐらい盛り上がっている。
その中輝達はいつもと変わらずのままだ。
だと思っていた。
しかし今日は少し2人の雰囲気がどこかオカシイ。
沙也希と浩史の目が冷たい。
「あの、何かした?」
そう言うと浩史が呆れたかのようにため息を吐き
「お前のクソボケさに驚いただけだ」
「え!俺何かした?」
輝からしたら思い当たる節が何一つも見つからない。
だが沙也希も頷いているということは確実に何かしてしまったということだ。
思いたる節を考えるために脳をフル回転させているが中々分からない。
「障害物走の最後のやつじゃない?」
沙也希が突如そう言った。
その時電球がボタンで光るのと同じように輝にもピコンと答えが浮かんだ。
「え、それだけで……」
「難し乙女心」と輝が付け加えて言い足すと浩史は口から火が出そうな勢いで
「それだけとはなんだ!それだけって!」
と輝に言い放つ。
実際問題輝からしてみればそんなことあまり気にすることではないと思っている。
だがどうやらその感情を持っているのはこの場で輝のみだけのようだ。
「あ、だからみんなお題言った途端なんか文句聞こえたんだ!」
「そうそう……てかめっちゃ鈍感だからそう言うのは聴き逃しているかと思ったわ……」
「輝の心痛む姿を見なくていいのは良かったが」と浩史は少し安心したような顔で言った。
「でも輝が気づかないのも分かるかもしれない」
ここにて輝にやっと沙也希が味方として現れてくれた。
沙也希は女性恐怖症のせいで色恋をしたことの無い人だ、そうなれば中々乙女心といった学生の恋愛話での心情などは全く分からない。
心情などが分からないのは輝も同じだ、その点だけは2人は似ている。
「やっと味方が来てくれたー」
「まぁでも今回に限っては俺でもわかったけどね、浩史の言いたいこと理由も大体わかる」
「やっぱ味方じゃない」
今回の件は恋愛などをあまり知らない沙也希でさえもわかっていたらしい。
その一言で輝は先程まであった希望から崖から突き落とされるように一気に絶望の中へと落とされてしてしまった。
「で、結局お前たちは何が言いたいんだ?」
「輝……それをここで言うのは難易度が高いんだ」
結局あの場で何をすれば正解だったのか、何をすればここまで言われなかったのか輝には全く分からない。
しかし浩史はまだ頭を左右に振り答えを教えてくれそうには無さそうだ。
だがそんな中でも沙也希は違った。
「多分だけど告白するのかなってみんな思っていたみたい」
「……は?」
後頭部を思いっきり殴られる感覚とはこういうことなんだなっと初めて理解した。
沙也希の口から出たのも驚きだがそれよりも告白という言葉に反応してしまった。
「……え?なんでだ」
焦りのせいか輝の目は中々焦点が合わない。
そんな中だが沙也希は話を続けていく
「あの場で異性の人を持ってくるってすごいよ……確かに輝の雰囲気的にも必死さが伝わったから頭に浮かんだ人を持ってきたのは分かるけど……それでもあの場で異性の人を選択するっていうのはお題を知らない人からしたら好きな人って勘違いしてしまうよ」
「……難しいな……人間って」
沙也希から「輝も人間だろ」と軽いツッコミを受けると輝もどんどんあの時の行動について思い当たる節が出てきたらしく次は顔が赤くなってきた。
「あー、なんか今更恥ずかしくなってきた……」
「……本当に今更だね」
わかってくると徐々にあの時の行動をした自分が恥ずかしくなってきてしまった。
そしてひとつ固く決まった決意が生まれた。
(もう二度とあんなミスをしないようにしよう)
このミスで輝おろか美神にも迷惑がかかる可能性が低くない。
むしろ高いすらある。
輝と美神の関係性、美神の安全を取ってもミスをしないのが最適解である。
ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)




