表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化&コミカライズ2本】異世界帰りのアラフォーリーマン、17歳の頃に戻って無双する  作者: 遊野優矢


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

125/426

8章:ブラッディドリーマー(10)

 宇佐野と一緒に店に行ってみると、聞いていた通り大繁盛していた。

 外まで大行列ができている。

 その半分くらいが、学園祭の準備で忙しいはずであるウチの男子生徒達だ。

 まだ定時前のはずだが、サラリーマン風の男性客もちらほら見られる。

 たまに店長が外に顔を出しては「本日はこれ以上お並び頂いても入店できません」と説明をしている。

 大衆向けレストランで出るセリフじゃない。

 期待以上の集客力だ。


「あら難波君。来たわね」


 店長がオレのことをちょいちょいと手招きした。

 オレと宇佐野は従業員通用口から店内に入る。

 店内では由依に渡辺、そしてさらに二名のクラスメイトが働いていた。


「ご注文は以上ですか?」


 渡辺が接客をしている。


「こちらもおすすめですよ」

「でも予算オーバー……」

「頼んでくれたら、わたし、とっても嬉しいです」

「でへへ……じゃあ……お願いします……」


 渡辺の笑顔にでれでれになった男性客が追加注文を決めていた。

 ちょろすぎでは。

 男性客の目は顔、胸、ふとももを行ったり来たりしている。

 まあ……気持ちはわかる。


「こちらもご一緒にいかがですか?」


 一方、由依もまた客に笑顔でオススメをしている。

 思わず見ほれるほどの笑顔なのだが、言いようのない『圧』を感じる。


「じゃ、じゃあお願いします。つ、ついでにこれも……」


 仕事をさぼっている営業という雰囲気のサラリーマンが、勧められてもいないメニューまで注文している。

 親しみやすさで釣る渡辺とは対照的だ。


「おかげでご覧の通り大盛況! 来客数だけじゃなくて、客単価も凄いのよ!」


 そんな様子を見る店長さんはウッキウキである。


「よかったです。上の人とお話しさせて頂くことは可能ですか?」

「大丈夫! むしろ本社から問い合わせが来てね。そんな面白い高校生がいるなら会ってみたいって。

 さっそく明日、社長が来るらしいの。時間作れる?」

「何がなんでも来ますよ」

「オッケー。じゃあ明日ね」


 こうも上手くいくとは思わなかったが、勝負は明日だ。

 ここまで来て、似た制服を使うことすら許さないと言われてしまえば、計画は一気に破綻することになる。


 気合を入れてかかるとしよう。



ここまでお読み頂きありがとうございます。

続きもお楽しみに!


ブックマーク、高評価での応援をなにとぞ! なにとぞよろしくお願いいたします!

(この下にある★5をぽちっと)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] その昔、ノーパン喫茶というのがあったとか。
[良い点] アンナミラーズも昔は結構店舗多かったなぁ と懐かしく感じる。 同系統の制服だとあとは神戸屋キッチンだが色はブルー系だし アンナミラーズの方が色は好きだな。
[一言] 最近とてつもなく面白い(`・∀・´)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ