312 ウォーキングシューズはだいじやで。
夏前のこと。
毎日せっせとウォーキングしていた私はある日、履き慣れた靴で歩いて帰宅したら、違和感がありました。
(あれ? 指が1本ひりひりする。靴擦れ?)
そう思って右足の人差し指をみたけど、ほんのわずかに爪の根元が赤いかな? くらいでなんでもないのです。靴は履き始めてから1年は経過した靴です。
そのヒリヒリはその後も続いて、真夏になってウォーキングを中止してしばらくしてから消えました。
安心したのですが、その右足の人差し指の爪がだんだん不気味な灰色に変色し始めました。
(なにこれ! なんで爪が変色してるの?)
怖かったけど、とくに痛みはない。まあいいかと思っていたら……。
その爪だけ次第にごつく盛り上がり、普通の薄い爪の下に謎の組織が生まれていました。
ダンボールの紙と紙の間にある「www」みたいなスカスカの組織が爪の下に生まれていたんですよ。
(ぎゃああ。ナニコレ! 怖いよう!)
検索すると①老化 ②水虫 ③悪性腫瘍の疑い と、どのサイトでも答えは3つ。
(怖いよう、でも病院は嫌だよう)
結局病院には行きませんでした。
真夏になる頃にはその1本だけ、もう爪切りで切れないほどに爪が分厚くなっていました。
痒みもないし、私は父の水虫からも夫の水虫からも逃げおおせてきた人間なので、水虫ではない気がしていました。
(指を切り落とすことになるのだろうか)
そう怯えながらも病院には行かず、やすりで爪を削っていました。
ところがね、猛暑の3ヶ月間ウォーキングを休んでいたら、爪の下の「www」みたいな組織が消えていました。爪の色も少し薄くなっています。
どうやら結構高かったウォーキングシューズが私の足の形に合わなかったらしいです。それも、1年も使った後に影響が出たっていうのが不思議。
今は、灰色がかった普通の薄い爪です。元の爪に戻れて、震えるほど安心しました。
本日の猫デコは、「ウォーキングシューズは高価なものを買ったとしても、合わないと思ったらすぐに使うのはやめたほうがいいよ」っていう、経験者からの進言です。
あと、病院は、嫌いなので行かないのです。




