お約束の展開を好む人もいる(と知っているけども)
とある作品のとある回で、「この人が悪漢に襲われないわけがない。○○を疑われて苦労するに決まってる。こんなに上手くいくはずない」的な感想を書かれたことがあるんです。
その時は「いやいや、どう展開するかは書き手が決めることで、そんなわけないとあなたはなぜ言い切るのかな」と不思議だったんだけど、最近わかった。
とあるSNSで、まさに同じ個所について別の人が「途中で襲われるとか、身ぐるみはがされるとか、お約束の展開をやらないんだ?」と驚いていたのです。
ああ、なるほど。お約束の展開をやらないから「おかしい!」って思ったのかと納得したけど、私は主人公がお約束の苦労をする話を書きたいわけじゃないから。
読まなくても先の展開が読めてしまうエピソードに文字数とエネルギーをたくさん使うの、もったいないじゃん。
誰もが思いつく展開を書きたくないし。
でも、先が読める展開で安心したい読者さんも一定数いるんだよね。
かくいう私も、ずーっと昔にハーレクインのお約束的展開にはまって30冊くらい買って読んでいた時期があったわ。
でも今の私は量産型なので、いろんな話を書きたいんです。
1つを長く書き続けるタイプじゃないし、書けない。本題と関係ない部分にお約束の展開で文字数使いたくない。
これからも書きたいことを好きなように書くよ。




