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勢い
深夜に「光る君へ」を見ている。今、午前三時。眠れなくてね。
私が何度もあちこちで書いてたのと同じセリフが劇中にあった。
「物語は書きたい気持ちのときに書かねば、勢いを失います」
他の人は知らないけど、私はそう。
「今! 今書かないとどうでもよくなる。そして忘れる!」
そして書いたら誰かに読んでほしくなる。
メモしてある話がいっぱいあっても「今、これを書きたい! 忙しいけど疲れてるけど、今書きたい!」と憑りつかれたみたいに一気に書き進めた話は、自分が読んでも面白い。
ひとつの作品を書きあげるのは、楽しいのと同じくらいしんどい作業。
冷静な状態では書けない。私はね。
プロ作家なら冷静と情熱の間に身を置いて淡々と書くべきなのだろうけど、私は(まだ)出来ない。
隠れ家は、40万字もあるのに完結部分まで一気に書けた。
読者さんにとって納得できる部分もできない部分もあるだろうけれど、「私はこう」と突き進むことができた話でした。
10月4日に完結します。




