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272 「そのスピンオフ、ちょっと待て」
『隠れ家』をだいぶ前に完結まで書いて、スピンオフを思いついた。
嬉しくて先輩作家さんに「スピンオフは少したってから出せばいいかな」と言ったら、先輩作家さんが「そのスピンオフ、ちょっと待て」とおっしゃる。
「守雨さんさ、本を出すときに番外編を書き加えなきゃいけないしSSも電子用特別版も必要になるんじゃないの? 大丈夫? スピンオフでバンバンネタ放出して、そっちの分のネタは確保できてる?」
「あっ」
「ストレス溜めるとまた具合悪くなるよ?」
「あー、ねえ」
そうだった。まずはそっちが先だった。いい加減覚えなければ。
思いつくままに話を出してたら、「番外編用のネタがない!」って慌てるところだった。
というわけで、スピンオフを書き溜めることにした。書き溜めた中から書籍の分を抜き出して、まだ余裕があったら(あると思うけど)なろうに出そう、そうしよう。




