262 駆け出しなので
1年目2年目に比べたらスケジュールに余裕があるのにいっぱいいっぱい。
誰にどこへ誘われても行く余裕がない。
コロナが流行り始めたころからどこにも行ってない。もう3年。
12年のつきあいになる税理士さんが「あなたスーパー、コンビニ、ガソリンスタンドしか行ってないね」と驚いていた。
「歯科医も行ってます」
「ああ、そうだね。まえはホームセンターによく行ってたよね」
「今は庭をいじる余裕もないんです」
「大丈夫なの?」
「ギリですね」
「細く長く働きなさいよ」
みたいな感じ。
ジェーン・スーさんが「給料は苦労したり苦しんだりしたことへの報酬ではなく、あなたがこなした仕事の結果に対する報酬であることを忘れてはいけない」みたいなことをおっしゃっていた。
私が大変かどうかは関係ないのよ。面白いか面白くないかなのよね。
面白い話を書きたい。ただただそれだけ。
問題は私が面白いと思った話が必ずしも受けず、「これ、そんなに面白い? 他と同じだよね?」と思う作品の評価がやたら高いことがときどきあること。
駆け出しなので、私はまだその辺が読めないんだね、きっと。
「いつまでも駆け出しっていうのやめなよ」って今まで4人に言われたけど。でも私、「ペンダント!」で商業デビューしたのが2022年4月14日だから、まだ2年2か月19日なんだ。
2021年の9月に生まれて初めてワードとPDFをいじったんだよ。駆け出しだよ。
ブログを20年書いていたけど、あれはこの猫デコと同じで、なんも考えずに書くだけだから。あまり身になっていないんだよ。だから駆け出しって言わせてほしい。ていうか、言う。
隠れ家とビクトリアを完結させたら、マリアンヌちゃんと夏川レイを書く。夏川レイは最近だからともかく、マリアンヌちゃんはもう、文体が全然違うから、何度も読み直すところからだ。
書けるのか?って不安で「うううう」って頭を抱えたくなるけど、ずっと待ってもらってるから、書く。
すごく愛しいんだよね、マリアンヌちゃん。生まれて初めて書いた話だから思い入れがある。
マリアンヌちゃんの6歳から30代まで、私が書いて、生み出して、動いて笑って泣いているのを知っているからさ。マリアンヌちゃんは私の娘で長女なの。




