154 砂を噛む感じ
そういえば、少し前のことですが、スープの感想欄にかなり悪意のあるコメントが書き込まれましたっけ。ルイーズ様のことが「胸糞悪い」と。
最初から最後まで口当たりのいい内容を希望する人だったのでしょう。
嫌なら読むのをやめれば済むことなのに、わざわざ作者に石をぶつけないと気が済まない人が、やはり数千人に一人はいる。その割合は現実世界と同じか少し多いくらいかな。身元がバレないからね。
小説家として生き残っていく人は、こういうことを乗り越えられる人だと思う。私はどうだろう。悪意をぶつけられるのには慣れて傷つくことはなくなったけど、気を抜いて食事をしているときに『ジャリッ』と思い切り砂を噛んだときみたいな不快感はまだあるかな。
「百パーセント気に入る作品を読みたかったら、自分で書くのが一番ですよ。その気力体力があなたにあるのなら、ぜひどうぞ」と思いながらその手のコメントを読んでいます。
各社の担当者さんは「なろうで作品を読んでいる人の大部分は発言しないサイレントマジョリティーだから。気にするな」とおっしゃいますね。それは十分にわかってる。
私が大好きなとある先生の作品はコメント欄を閉じているのだけど、いっときレビューで嫌がらせをされることが続いてました。その手の悪意の塊を抱えている人とは接触を避けたいものだわ。
てことで、今、仕事の間に楽しみとして大山絹代さんの回を書いています。帝の犬、書いていて楽しい。帝の犬は、現代日本にそっくりだけど、少しずついろんなところが違っているパラレルワールドのお話なんです。




