表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
明日から突然サバイバル生活!  作者: ELS
(第4章)無人島でサバイバル!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/115

無人島サバイバル一日目(後半)

無人島サバイバル一日目(後半)


寝床の確保の為、夕暮れ時の森に入る。


今日はそんなに本格的なシェルターを作る予定は無い。雨も降る気配は無いし、整地して寝るのに邪魔な石や虫なんかが居ないか確認するくらいだ。


本格的に拠点を作る場合、水場などが近い方が良い。それに立派なシェルターを作らないのは体力を温存する意味もある。

一日行動したのに食料はおろか、水すら口にしていない。喉はカラカラで、実に空腹であるからだ。


砂浜からほど近い、木の根元で休む事に決めた。さあっと吹く夕暮れの風は、火照った身体を気持ちよく冷ましてくれる。



……



お日様が本日の業務を終了して、代わりに大きな月が輝き出した。


仰向けに寝転がって眠る。

綺麗な月だなぁ、などとぼーっとそれを眺めていると、色々な考えが頭を巡って来た。


このまま明日も明後日も、水が手に入らなかったら?

そう、渇きのまま……。


ネガティブな想像が、頭の中をぐるぐる往復していく。

だめだ、切り替えよう。


だとしたら、ではなく、今をどうして生きるかだ。俺は生き残る、その為には何だってやるさ。


そんな事を考えながら、ゆっくりと目を閉じた。



ザザーン……ザザーン……



「んー……」


なんとなく目がさめる。

満月の日は精神が興奮するなんて、話も聞いた事があるが、そういうのもあるのかな。

月明かりで、辺りは薄っすら青い色に染められている。


やけに波音が耳に残るので、何気なく海の方を見ると驚いた、海が近い!


満潮だろうか、先程までいた砂浜の大部分が、海に飲み込まれている。

驚いた、海ってあんまり見ないからなぁ。そんなものなのか、それもいまいちわからない、びっくりだ。


さすがにここまでは水は来ないよな、そう信じて再び目を閉じた。



……



うゎーん、うゎーん


耳の側で変な音が聞こえる。嫌な予感しかしない、じろりと目を開けると、蚊のような虫がくるくると目の前を飛んでいた。


1、2、3……割とたくさんいる。


手に止まっているものを、ぱんと打って殺し、周りにいるものはブンブンと手で払い退けた。


潰れたそれを見ると、良く似ているが蚊ではないようだ。別に昆虫博士になりたい訳では無いので、その種類など何でも良いが。



「はぁー」


疲れているのに眠れない、これはちょっとストレスだ。俺はため息と共に、もう一度瞼を閉じた。



うゎーん……うゎーん……



「……」



喉の渇きに空腹、輪をかけるように虫の襲撃。無人島生活一日目は、バカンスとは程遠い辛いスタートとなったのだった。


無人島って水、手に入るんでしょうか?

水が無いから人が住めなくて無人島……っていうところもあるのでは。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ