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私の前に怒り狂った一つ目巨人が現れました

北の森に魔物が大挙して現れて、大変な事が起こった!

このまま魔物が帝都までやってきたらどうしよう?

ここも逃げ出した方が良いんだろうか?

でも逃げると言っても逃げるところなんてないし……

と私はオロオロとするしかできなかった。


「コンスが討伐に行くって言っているわ」

私はヘレナから聞いて、慌ててコンスの部屋に行った。

コンスは既に鎧を着ていた。

一つ目巨人を倒したコンスだから問題は無いと思ったけれど、それでも心配だった。


「コンス、大丈夫?」

私が聞くと

「なあに、魔物など一撃で葬ってくる。ここでのんびりと見学してくれ」

コンスはやる気満々だった。


「私の事よりもルードの心配をした方が良いぞ。あいつも出るみたいだからな」

「えっ、ルードも出るの?」

私は驚いた。

ルードはまだ学園を卒業もしていないのに……また、それを言うとコンスもだけど、コンスとルードでは

騎士としての能力が違うのだ。

コンスは規格外の騎士だし……下手したら帝国最強だし……

それに対してルードは私よりは強いけれどおそらく、普通の騎士なのだ。

コンスが魔物退治に行くのは少しの心配しかしていなかったけれど、ルードが行くのはとても心配だった。


鎧姿のルードを見たとき、私はもっと心配になった。


「まあ、コンスを押さえる人間もいるだろう」

ルードは言ってくれたけれど、それはコンスが暴走したら大変だとは思うけれど北の森でコンスが暴発しても帝都までは被害が及ばないと思う。

それよりも私はルードが心配だった。


「クラウ、すぐに帰って来るから」

「うん、待っている」

私はできたら行ってほしくはなかった。

でも、皆が行くのにルードだけに行かないでくれとは言えなかった。

本当に心配でルードを見上げたのだ。


そうしたらだ。

なんと、ルードは私の唇にキスしてくれたのだ。


ええええ!

嘘、今、キスする!

その瞬間私は真っ赤になった。

周りはそれを見て大騒ぎしていたが、私はそれどころではなかった。

目を見開いてルードを見る。


「じゃあ、言ってくる。後は頼んだぞ」

「ルード、絶対にすぐに帰ってきてね」

私はそうとしか言えなかった。


「ああ、瞬殺で魔物達をやっつけてくるさ」

ルードはそう言うと去って行ったのだ。


私はルードが見えなくなるまで手を振っていた。

私は神に祈ったのだ。

無事にルードが帰ってきてくれますようにって!



ルードやコンスが魔物を倒しに行ったが、さすがの学園は通常通りに授業があった。

でも、心配で私は全く頭に入らなかった。


「クラウディアさん! 何ですか、その姿勢は! もっと背筋を伸ばして!」

アデライド先生の礼儀作法の授業で徹底的に絞られた。

何しろ今日はいつも一緒に怒られるコンスがいないのだ。

ターゲットが私一人になったので、さらに大変だった。

その上、私が上の空で聞いていたからだろう。

その授業は本当に大変だった。


「もう、何しているのよ、クラウ、しっかりしなさいよ」

ヘレナには注意されたし、

「ヘレナ、仕方が無いわよ。クラウの愛しのルード様が魔物退治に行っているんだもの。気もそぞろになるわ」

ポピーがからかってくれて、私は赤くなった。

でも、魔物討伐訓練で襲われたときのことを考えると、今回騎士団も出たと聞いたけれど、ルードらが無事かどうかとても心配になった。


そんな授業の合間だ。私は一人でお手洗いに行ったのだ。

それが間違いだった。


「あなた、ルード様とキスするなんてどういうことなの?」

「そうよ、聖女様がいらっしゃるのに、これ見よがしにルード様とキスするなんて」

「信じられないわ」

私は待たしても聖女の取り巻き達に囲まれてしまったのだ。


「ちょっとそこ、何をしているのです」

「クラウディア様はルード様の婚約者です」

私の横にりりしい、女性達が現れたのだ。


「な、何なの、貴方たちは」

「我々は学園の警備です。不審な動きをする貴方たちこそ何なのですか」

私は学園に警備がいるなんて知らなかった。

「あら、そうなの。ご苦労様ね」

聖女が笑って警備の人たちに声をかけたのだ。

「スリープ」

そして、次の瞬間、眠りの魔法をかけてくれた。


警備の人たちがその場に崩れた。


「ああら、あなたには効かなかったのね」

聖女が私に微笑みかけてきた。


「何をするの? こんなことして良いと思うの?」

「ふん、でかい口をきけるのはいまのうちよ。気絶していた方が楽に逝けたのに」

聖女がにたりと笑って不吉なことを口走ってくれた。


次の瞬間、私は中庭に押し出されてたのだ。


中庭は校舎に囲まれた庭だ。

校舎からしか出入りは出来なかった。


そして、後ろの扉がガチャリと閉められた。


私は慌てて扉を開けようとしたが、鍵を閉めてくれたみたいだった。


「何するのよ」

私が叫んだ瞬間だ。


ジリリリリリリリリリ


非常ベルが学園中に響き渡ったのだ。


「な、何なの?」

私はよく判らなかった。


そんな時だ。


ドシーン


と言う大きな足音がしたのだ。


「えっ」

何も見えない。


「グウォーーーーー」

そして、巨大な雄叫びが中庭に響いた。


何かいるのだ。それも巨大なものが、おそらく隠蔽の魔術に隠されている。


「見えないのもあれね。クリア!」

聖女の声がしたのだ。


パリン


大きな音がして隠蔽の魔術が解かれた。


そして、そこには私を睨め付けている怒り狂った一つ目巨人が現れたのだった。


絶対絶命のクラウの運命やいかに

続きは今夜です。

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