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ボロボロ身なりで何を言ってるか解らない莫迦は門番さんに捕まって当然だ。


24日目   夕方  オムイの街 



 ダンジョンから引き上げ街に入ろうと近付いていくと、町の入り口にボロボロの格好をした男が5人でこっちを視ていた。一瞬、警戒したが、


 「柿崎君?、、、、何でそんなにボロボロに、、、遥君は一緒じゃないんだ、、、、、、」


 「あっ!、委員長!「「「「莫迦でごめん!」」」」」」


 ボロボロの5人は、柿崎君達、遥君の言うところの脳筋体育会系莫迦5人だ、遥君が見に行くと言っていた5人だ。


 黒髪黒目で、身なりはボロボロ、何を言ってるか解らずに門番さんに捕まってたらしい、動く体力もなさそうなほど消耗している。


 洞窟から走り続けてきたらしい、ボロボロの身体で、一睡もせずに、体力茸を齧りながらひたすら休みなく此処まで走り続けてきた。


 軽鎧の片腕がなかったり、お腹に大きな穴が空いてたり、膝から下がなくなってたり、足や手や胴体も頭部の何処も彼処もまともに残っていない。


 身体は回復して貰ったんだろう、でも装備は直らない。


 だとしたら、そういう目に合っていたのだ、そんなボロボロになってまで森で足止めをしていてくれたんだ、私達の為に、そして死に掛けていたんだ、だから遥君は戻りたがってた、私達が引き止めていた、そして殺されかかっていたんだ、死に掛かってたんだ、だから遥君は行ってしまった、そして柿崎君達は、ボロボロの身体で私達に伝えに来てくれた、殺されかかり、死に掛かり、殆ど死ぬような目にあって、、、。



 そして、其処に遥君はいるんだ。


       ・

       ・

       ・


 最悪の話だった。聞いていただけで泣く娘も居る、私達が考えもしなかった展開だった、それならば遥君は私達を置いていくのも当然なのかも知れない。


 付いていっても、すぐに死んでしまうだろう。レベルを上げた今でも。


 狙っているのは、なんちゃって不良と呼ばれていた勝山君グループだと思っていた。


 後の男子達は、おかしくなっただけで、信用は出来ないけど、和解は出来ると思ってた。


 問題なのは殺し合いをする事だと思っていた。


 だから、疑問だった。


 遥君が危険を冒す必要はないんじゃないかと?


 私達でも、何とかできるんじゃないかと?


 殺す覚悟があれば、躊躇いさえしなければ、私達にも出来ると。


 甘かった、そんな気でいたらすぐ殺されただろう。


 でもそんな事は全然関係のない話だった、戦う事すら出来ないだろう、最悪の状況だった。


 何故、遥君が行ったのかも解らない。


 もう、どうしようもない、そんな話しなんだ。


 「あれは、化け物だ。」


 「勝山だっけ?あの屑?戦ってたら、あいつが後ろから殺られた。それで、六人が全滅。」


 「そうそう、んで勝山が使ってた幻影をあいつが使い出したんだよ」


 それは、強奪だ、私のスキル。殺して奪う。なんで?


 「それがなくても、当らないんだよ何しても、5人がかりでも」

 

 「魔法も効かないし、どうやったらいいんだ、あれ?」


 「それに、麻痺したり、目が見えなくなったり、毒状態に成ったりで、茸無かったら死んでたよ」


 「魔法職のはずなんだが、槍使えてやがったしなー」


 「勝山達を殺ってからは刀も使えてたよなー」


 「攻撃のスキルが、毎回違うから読めないんだよっ、」


 「こっちは逃げても避けても避けても当るんだよ、意味わからねーよ」


 そんな相手と戦えない、柿崎君達はLv43ある、元々の能力が人間離れしてる上に、異常なまでの直感がある、超加速や限界突破、一撃必殺、十七連斬、、、と、チートも最強レベルだ、近接戦になれば無敵のはず、なのに、一方的に遣られた、何も出来ず撤退した、他の男子は12人が全滅だ、全員がチート持ちだったのに、一方的に、たった一人に。


 幾ら聞いても意味が解らない、内容が理解できない、解ったのは、強奪が使える、異常状態にされる、近接での直接戦闘は当らない、魔法も駄目だった様だ、そして避けられない。


そんな能力が有る筈が無いのだけれど、能力の無い遥君は同じような事をしていた、少なくとも攻撃を受ける所を見たことが無い、当ったら死ぬとか言いながら当っていないし、攻撃力が無いのに一撃で倒していた、どちらも意味が解らない、戦い様が無い、全く別の何かとしか思えない、だから私達は置いて行かれた、全く別の戦いだから。



 そして、遥君の最後の言葉は「莫迦でごめん」、って伝える事だった、、、それは。


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6月25日にひとりぼっちの異世界攻略コミック24巻が刊行されます。 公開された書影はこちら。

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