最悪の嫌な奴と最上の嫌がらせの名人はどっちが悪役だろう?
24日目 朝 洞窟
結局、お客様はいらっしゃいませんでした。まあー、一生来なくて良いんだけど。招いてないし。
ただの通せんぼだ。
案山子みたいなもんだ。
此処に居るだけで良い。
やる事をやってれば良い。
こっちも嫌だが、あっちだって嫌だろう。
あっちは、最悪の嫌な奴だが、こっちは最上の嫌がらせの名人だ、自信が有る、委員長達のお墨付きだ。
向こうはただ存在が最悪なだけだが、こっちは確信犯だ。わざと遣っているのだ、最悪にする専門家だ、これも委員長達の保障付だ。どっちが悪役か怪しいものだ。
時間はこっちの見方だし、時間がたつと不味いのはあっちだ。
それでも、まだ来ないのは、何処かで視ているのだろう、情報を集めているのだろう、計算が終わらないのだろう、ならば、その間に強くなる、意味は無いかもしれないが、意味が出来るかも知れない。何もしないより、最良だ。最悪無意味でも、おそらく無意味でも、十中八九無意味で、マイナス要素は無い、微増でも有意義だ。どうせ、お互い、全く、噛み合わないのだから。
朝のお魚さんも食べて出発だ、焼き魚にパンはどうかと思うが、米が無いんだよ。外国人はどうしているのだろう?
雑貨屋のお姉さんがお米を見つけてくれたら、みんなきっと大喜びだろう。
今日も今日とて、茸狩りだ、ゴブも、コボも、狩り放題だ。
まあー、Lv20は無理だけど、Lv15も駄目だろう、其処まではさせてくれないだろう、だから、視てられるのはLv14まで、其処まで行けば現れる。
とはいえ、やっとLv11だ、其処までの時間は無いだろう。
俺のLvアップが遅くても待てるだろうが、その間に委員長達はどんどんLvを上げているだろう、オタ達なんかグングンと上げてるだろう。オタオタ上げてたらどうしよう?脳筋莫迦達だって委員長の元に行けばどうにかなる、俺の代わりに毎日毎日怒られるが良い。ほらほら、待ってたら詰んじゃうよ。
おそらく、オタ達は安全圏のレベルまでいけただろうか?相手のLvがわからない以上、とにかく差を付けるしかないだろうがほっといても勝手に空気読まずに最強になるだろう。
邪魔さえなければ。邪魔さえさせなければ。邪魔を邪魔すればいい。今まさに遣っているように。お互いに邪魔しあってるうちに周りに置いて行かれるのだ。
捨石を、取れば手が遅れ、取らねば刺される、邪魔だろーなー、わざわざ、分離したのに。
陣地を置かれ、通れば叩かれ、通らねば間に合わない、迷惑だろーなー、せっかく、隔離したのに。
運が悪かったんだよ、俺があの洞窟に住み着くなんて。LuKさんが足りないんだよ。
運が良かったよ、あの洞窟に辿り着いて、住み着いて、LuKさんは最強です、豪運です。
運が良いのか悪いのか、お互いここで出会うしかない、確率は最悪で、運だけ最強だ。
最初から決まっていたように最後まで続くのだろう。
予想通りに、予定通りに、最悪なのはお互い様だ。
こっちは生命的に絶望的で、あっちは運命的に絶望的だ。
せっかく、精神操作で分裂させたのだろうに。
もう、委員長達は集結を始めてる。
ぼっちは分裂できないしね?
だから視てるだろう、俺を殺すのにLvなんてもう必要ないんだろう?
でも、他の同級生達にLvの差を付けられる、焦ってるが、決め手にかける。
いやー、困ってるんだろーなー、歯がゆいだろーなー、邪魔なんだろーなー、とても楽しいなー、素敵な気分だ。
今日はうろうろと歩く、ただ歩く、出会えば狩るが、後は歩く。
駆けるのはお昼からだ、今は歩く、確かめるように歩き、試すように歩く。
上流側はやはり雑魚が多い、レベル上げには最適だったろう。これだとLv30以上、40迄いってるかも知れないなー、まあ、気にしてももう、どうにも成らない、歩いて、狩り、また、歩く。
歩きながらお食事だ、干し肉もお久だが、美味しくない。
さてさて、そろそろ歩くのは良いかな?駆けて見ようか?
森の中を縦横無尽に駆けながら狩る、結局其処に戻る、戦って勝てないから狩るのだ。
力が足りないから、速度で当るのだ、距離が遠いなら突撃すれば良い、距離があるなら襲撃すれば良い、距離が無い時は虚実が出来る様になった。まあ、遣ってる事はみんな同じだ、最初から最後までこれしか遣ってないんだから。
そろそろ、ゴブ達とも一月近い付き合いだが、友情は芽生えないらしい。普通、一番最初に戦った敵は、こう、ライバルな味方的ポジションで助けに現れたりしないの?まあ、今迄ずっと皆殺しだから、現れたら除霊が必要だろう。
そーだよなー、物語的にはゴブやコボを使役しながら、森で戦っていく話しだよなー、普通展開的に、だが居ない、なぜなら、まものぜんぶみなごろし!?これでは、コボの、おまえのあたままるかじり、と同レベル?挙句に、何故か、モフモフマスターどころかビッチマスターに成りかかっている?どうしてこうなった?
とにかく狩ってしまえば良いだけだ、向こうはLv上げ出来なくなるし、こっちは運よく上がるかも知れない。
向こうは情報、こっちは経験値、向こうはLv上げられても困らない、こっちは視られても構わない。
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脱力し、前のめる様に、倒れ込むように、膝を付くように、脱力しながら半歩だけ足を出す、出し終わった時は振りぬいた時。重力も、加速も、魔力も、呼吸も、一纏めに、一振りに乗せる。乗せられないと頭噛ぶられる。絶対やだ!
うん、コボキングも遣れる、めっちゃ速いが遣れる、だって絶対頭噛みにくるからだ、絶対頭噛ませない!絶対だ!
なんかもう、残像見えるレベルで速いよ?上下左右のコンビネーション迄使う、が、最後はアタママルカジリ、、、。
身体は無傷でも心理的にダメージを受けた。
うん、コボエンペラーとか居たら無理だ、これ以上洞窟から離れるのも良くない、大回りして帰ろう。
しかし、まだ来ないの?知らないよ?手遅れになっても?オタ達の空気読まなさと、莫迦達の真の頭の悪さと、女子達の脅威の説教力を舐めすぎだよ?もう、きっと、今頃は、せっかく分裂させたのに、纏まり始めてるよ、この世界の勇者や英雄の予定者達が。俺達脇役が追い着いて行けないところまで、、。
もしかして、勘違いしてる?




