異世界の親戚とかと異世界間親族問題とか大変そうだ。
22日目 夕方 宿屋 白い変人
めっちゃ怒られてる?20人掛かりで怒られてる?もう一時間以上は怒られ続けている?何で街の外で貴族の戦争に参加していたのか?それは俺が知りたい。只、こういう時は感情的になってはいけない、しかし、只論理的でもいけない、きちんと最初から、何があったのか?何故そうなったのか?順番に、解りやすく、要点だけを纏めて、端的に話す。それが、最も解りやすい説明であり、最も納得のいく説得になるのだ。
「いや、だから、街の外に出たんじゃなくて、お醤油を買いに言ったら兵士に追われて、メイドさんに騙されて、通行書?を貰ったから出たり入ったりしてたら門番さんに怒られて、中に入れなくなったから、宅配屋さんに本を注文しようとしたら襲われて?禿になったら、宅配屋は領主だった?みたいな?感じ?で、俺はお醤油買いに行っただけなんだよ?俺悪く無くない?」
あれ?何故か一人たりとも納得してくれない?説得に応じてくれない?こんなに噛み砕いて説明をしているというのに。
「だってお醤油だよ?買いに行くじゃん?行くに決まってるじゃん?何で俺が悪いの?何で怒られてるの?貴族の戦争ってそれは俺にじゃなくて貴族達を怒ってよ、俺関係ないもん。外にいたのだって門番さんが怒るんだもん、入れないじゃん?門番さんに怒るべきだよ、ほら?俺被害者じゃん!大体道の真ん中で戦争してるとか思わないじゃん?宅配屋さんと思ったんだよ?注文したかっただけなんだよ?俺騙されたんだよ?でも、ちゃんとお醤油は買えたよ?美味しいよ?ほら、大丈夫じゃん。」
なんでだろう?どうして人と人はこんなにも分かり合えないのだろう?千の言葉を費やしても、万の言葉で語っても、人と人は分かり合えないのだろう?俺悪くないのに、、、、。
最後は正座だった。
まあ、女子達も大分慣れたみたいで、昨日みたいに泣き出す娘はいなかった。やはり、日々俺が行動で示す事で信用を得てきたのだろう、正に行動を実行する事こそが信頼を得るのだ。好感度は得られないらしい、、。
正座させられながらこっそりと、お魚さんの干物を炙り、お醤油をたらして見せると、説教は終わった、解決した、やはり俺に問題は無かった、冤罪だったのだ、俺は無罪だ。お醤油の勝利だ。
みんな、泣きながら食べている、郷愁を感じているのだろう、味や匂いは記憶の一番深い所に根ざしているのだから、この味、この香りが日本なのだろう。ギョギョっ娘も喜んで食べているが、家族的に問題は無いのだろうか?異世界の親戚とかだったらどうするんだろう?異世界間親族問題に発展する恐れも在るが、歓んでる見たいだから善いだろう、お魚さんが怒鳴り込んできたら焼けば良いだけの話だ。干しても良いし。
無罪も確定し、お魚も食べた。お風呂だ、
「あ~ッ、オタがいない、何処にも落ちてない。」
湯船でぼやく、ぼやきまくる、貸しきり状態なんで、湯船の中心でオタをぼやく。
「そろそろ、マジでやばいんだけどなー、、、。」
お風呂から上がり、部屋に戻る。
早くも、もう5泊目だ、と言う事はこの、、、街に5日も滞在してることになる。
当然、洞窟はほったらかしだ。
脳筋たちに頼もうかとも思ったんだが、他人に頼める事ではないだろう。
なのに、脳筋莫迦達も街に現れない、5日もたって未だにだ。
オタ達は良い、あいつ等は今、最高効率でLvやスキルを上げているだろう、何せその筋の専門家だ、異世界の攻略本みたいな奴らだ。
では、どうして脳筋体育会系莫迦5人衆は街に来ないのか?街に来ないと言う事は森に残っていると言う事だ、何故?あいつ等が?森に残らなきゃいけなくなった?
街を出るにせよ、オタ達を待つにせよ、とにかく一度戻らないとなー。
それに、探さなくてもオタ達はこの街に戻ったなら必ず「白い変人」に来る。間違いない、鉄板だ、街の宿は全部調べたから絶対だ、あいつ等は此処にしか来ない。なぜって若くて可愛い看板娘がいるのはこの街でここだけだから。




