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コミカライズド記念SS 本日よりコミックガルド様WEB上にて漫画版が始まりましたヽ(=´▽`=)ノ


ある日 何処か 誰かの独白? 



 笑いながら遥くんを追いかける。きっとこれはバカバカしい幸せ、心の底からの清々しいほど本気の笑い。


 「待てー! 逃さないんだからね!!」

 「「「そうだ、有罪(ギルティ)だ! お説教だ!!」」」


 愉しくて笑いが止まらない日々。お父さんお母さんお姉ちゃんゴメンね、私にはもう大切な居場所ができちゃったの。私は大事な居場所を見つけちゃったの。そう、私は異世界で追いかけたい人ができちゃったから。


 「囲め! 悪者を確保!!」

 「「「「了解(ヤー)!」」」」


 幸せ──それは何となく憧れていた。だけど現実は夢見てたものとは全然違って、思い描いてたものとは遠く掛け離れていた。だけど、きっと何よりも本当に大切なものをこの世界で見付けられた。だから本気、この世界は命懸けだけど……ここにだけは本気の想いが有る。


 だって仲間と親友ができた、ライバルで盟友で戦友で姉妹。かけがえのない仲間と笑い続ける毎日。


 「右、乙女薄いよ! なにやってんの!」

 「展開します!」

 「後続(フォロー)任せて!!」 


 異世界のスキルが飛び交う大騒動、毎朝毎晩が抱腹絶倒の狂乱劇。


 「ちょ、お菓子がないなら内職屋さんを脅せばいいじゃないのって言う理論は多々多様の問題点が点描画状態で多彩そうなんだけど、お菓子の総量は常にわんもあせっとと正しく正確に正当に正比例するんだよ! ポコいな?」

 「乙女にぽっこり発言は禁止! 悪いお口は塞いじゃえ!」 

 「「「「了解(ヤー)!」」」」


 少女漫画で夢見た恋には程遠く、恋愛映画で見たロマンスは欠片もなく、純愛小説で憧れた恋愛模様なんかはとっくに何処かに吹っ飛んじゃった。


 だって本物の女子力は……絶対に失いたくないものは、何をしても奪う暴力なんだから。この気持ちだけは我儘なまま、どこまでも絶対に純粋なんだから。


 「絶対に逃さないわよ」「「「そーだそーだ、大人しくお縄を頂戴しろ」」」「鎖ならあります」「「「あ、ありがとう……お鎖を頂戴しろ?」」」「ちょ、それなんてプロメテウス!」


 本当の幸せとは何かなんて言っている人には、きっと本当の幸せなんてわからない。それは誰かに教えられる必要もない狂おしく愛おしい魂の叫びなんだから。


 最高の幸せなんて言ってる人は、きっと安っぽい偽物せしか見つけられない。だって、誰かに見せるためだけの観賞用の幸せなんて嘘っぱちだから。だって、これは較べるまでもない唯一絶対の無二なものなんだから。


 幸せとは気付くことで自分で決めるもの? 自分が幸せかどうかなんて気付くまでもないし、決める必要すらない。幸せは破壊力だった、爆発するような歓喜の幸せで否が応でも幸せにされちゃうものだった! 


 幸せはいつも続かない……続かないんじゃない。それは怒涛のように押し寄せてくる。必死でそれに溺れずに掻き分けて足掻かないと、幸せは手が届かなくなる。


 幸せはすぐそこに? 幸せは待っていれば? 今、手を伸ばし、掴み取り手に入れないなら幸せなんて絶対に手に入らない。そんな施しや落とし物みたいな幸せなら私達はいらない、だって幸せは逃げるから! そう、滅茶逃げ回るんだから! そして本当の幸せなんて、きっと世界にたった1つしかないんだから!! 


 恵まれたくもないし、施されても幸せになんてなれない。私達は幸せの隣に並び立ちたい。待つのでもないし、貰うんでもない、探し出して浸るのでも、思い込むのでもなく、恵んでほしいんでも、それを誰かに自慢したいわけでもない。ただ、ただそも幸せに追い付きたい。


 それは憧れに似てるけど絶望的で、それは夢みたいだけど悪行三昧で、それは恋とも愛とも程遠そうだけど心が渇望して泣き叫ぶほど愛しい。


 「ブルマ部隊、行きます!」「スク水部隊展開中、囲むよ」「競泳水着部隊! 捕まえるわよ!!」「レオタード部隊包囲完了よし」「チアガール隊、突撃します!」


 たった1つの大切なもの。1番以外は2番も100番も1,000番も全部一緒なんだってやっとわかったから。私のたった一つの幸せは、必死で連撃の蟹挟の嵐を掻い潜り、旋風に舞う木の葉みたいにひらひら逃げ惑う。


 「ちょ、そのあまりに破廉恥過ぎて破天荒な衣装と中身のエロさは置いておいて、普通はお菓子をくれないと悪戯しちゃう事案な事件はとにもかくにもお菓子をくれないなら作るまでボコれって、それ南瓜頭さんも頭を抱えて方向転換して西瓜頭に転職しかねない重大な就職情報は無職な俺には届かないみたいなんだよー……なんでだろう?」

 「事案な事件ならお菓子を作れば良いじゃないの! えーい!」

 「西瓜頭が嫌ならお菓子を作れば良いじゃないの? とりゃあー!」

 「就職情報が来ないならお菓子を(ry うりゃああー!」


 全部が欲しいなんて本物じゃない。だって、全部をあげたいだけで欲しいものは唯一つ! ただ……ずっと一緒にいて良いよって言って欲しい。必要とされたい。


 だけど欲しいものは陽炎みたいに逃げ、幻影のように舞う。消え去ってしまいそうな儚い夢みたいに残像を残して、テーブルの下を(あれ)のようにそそくさと逃げていく。舞い荒れる鎖を避け、吹き荒れる肉弾の拘束を躱し、追い掛けて追い掛けて手を伸ばしても届かない!


 だけど私は一生、この手は伸ばし続けるって決めたから。そして、この手が掴んだらもう絶対離さないんだから! だからこの手は何処までも追いかけ続ける──だって孤児っ子ちゃんたちだけにマカロンなんでズルい!! うりゃあああっ! っ、掴まえた……ふふふふふふふふふ♥


 「うぎゃああああーっ! むぎゅうう……っていうかもにゅん? って、わかったから理解痛快奇々怪々にわかったから、ちょ! 誰が内ももを撫でてるの、頭を齧ってるのは誰か言わなくてもわかるけど、俺はふとももさんを撫でるのも舐めるのも頬ずりするのも吝かじゃないんだけど、撫でられるのは違うし事案な事象が事件化で時事も驚きな事柄が大事なんだよ!(シャキーーーーーン☆)って(キラッ)じゃないよ、開くな守れっていう腰鎧さんへの切ない切なる願いが届く前にヤバい、本当にわかったから……ちょ、まじで男子高校生さんがヤバいんだよーっ、暴発は好感度さん爆散の危険性を秘めているのに、腰鎧はなんで秘めずに完全開放!? しかも良い音だったなーーーっ!! ぐぅ、ぎゃあああーっ!」  


 その夜の自主訓練(ワンモアセット)はとっても長かった……だけどマカロンは幸せの味だった。うん、雫も……♥


 今日も夜空を見上げる──今でも家族に会いたくて、思い出して泣いちゃう日もある。


 怖くて痛くて泣きそうな時も、月のない夜空に涙することも……それはきっと、これからもずっとずっとそうなんだろう。


 だけど、ずっとずっと手に入らなくて夢見たものが異世界(ここ)に有ったから……それは上辺じゃない、本気の友情や命懸けのやりがい……そして、いっぱいいっぱいの甘い甘い切なる夢。


 それでも、お父さんやお母さんにひと目だけでも会いたいな。一言だけでも「ありがとう」って言いたい……だけど私は異世界(ここ)にいたい。だってようやく私が私でいられる場所を見つけられたから。


 もう会えない家族を想う。ここからは届かない想いを星空に託す。会いたいよ、寂しいよ、ずっとずっとありがとう。そして……心配しないでね。


 あのね、私は今とっても幸せです。



本日よりコミックガルド様WEB上にて、「ひとりぼっちの異世界攻略 ~チートスキルは売り切れだった~」の漫画版が始まりましたヽ(=´▽`=)ノ


皆様のおかげを持ちましてありがたい限りです、2話一挙公開で本日から連載となり、毎月10日と25日の2回更新となります。

キャラ原案:ぶーた様、作画:びび様と原作者と書籍版編集者以外は豪華な顔ぶれですので是非(*´ω`*)


そんな訳で感謝の言葉と告知でコミカライズド記念SSを投稿させていただきました、特にこちらでは改訂版をと思いながら時間が取れず、今もノクターンのみの更新となってご迷惑をおかけしておりますm(_ _)m

そんなこんなでお礼投稿と言うのも烏滸がましいのですが感謝の言葉だけではあれなのでSSを投稿をさせて頂きました。もし万が一何かの間違いで御気に入って頂けてお付き合い頂ければ本当に幸いです。


 五示正司

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6月25日にひとりぼっちの異世界攻略コミック24巻が刊行されます。 公開された書影はこちら。

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