抱きつかれてお菓子やお小遣いを貰ってるけどおばちゃんだから羨ましくも無い。
66日目 朝 御土産屋 王都前支店
どうしよう? 王都内に拠点が出来てしまった、ただ落とすだけだったらもうする事が無い。
外には城塞まで有るし辺境軍と近衛師団が詰めているからいつでも王都も王宮も落とし放題?
中にはLv100越えの女子が20人、って言うか街の中に迷宮皇さんいたら普通終わり?
王国だけ、第2王子だけなら詰んだ。だが商国からのぼったくりは続ける必要があるし、商国が援助を続けられなくなったらその時は自動的に王都陥落でメリお父ーさんや王女っ娘の出番だろう。それまでは経済攻撃を続行して商国の被害を拡大させて置くに越した事は無い。だってぼったくれるんだよ?
だが第1王子抜きの第1王子軍って言うかもうあれ教会の子分軍とか爺フェチ軍で良いよね? まあ爺フェチ軍の到着までまだ掛かりそうだ、って言うか爺フェチ軍の到来とか怖すぎる! 辺境中のお爺さんたち逃げてーって言う位に危険そうだ! 教会子分貴族軍で良いか? 長いな~なんか18秒後には忘れてそう?
さて教会何とか軍が来るまでにあと2日くらいは王都にいられるだろうか、これでまた教何とか軍が遅れれば更に余裕が出来る。
だが本命さんの動きが未だ読み切れていない以上辺境のムリムリ城を空けっ放しには出来ないだろう、メリお父ーさんたちも到着した。あと王都で何しよう? 本屋は無かったし食料も配給制で商店に出回っていない、寧ろ御土産屋さんで独占販売状態だ。良さげな装備なんかは女子達が買い漁っていたが服はしょぼかったらしい、既に辺境に文化レベルで負けている。
本日開店セールと言う名の絶賛ぼったくり中の『御土産屋 孤児院支店 みたいな? 感じ?』は新従業員の孤児っ子達が頑張ってるから大繁盛だが人手が足りている、って言うか孤児っ子達が大人気? どうも王都も貴族やその周りの商国と繋がった商人がアレなだけで一般人は結構辺境に近いノリみたいなんだよ?
だから今迄は入れなかった貴族に管理されていた貧民街に入れると聞いて大量の支援物資が運び込まれた、そして孤児院の孤児っ子達は大人気で買い物しに来た奥様達に泣きながら抱きしめられてはお菓子やお小遣いを貰って孤児っ子達が困惑していた。
つまりあの素敵貴族様達は街の人からの援助物資もナイナイしていた様だ、昨晩は話を聞いた図書委員たち文化部組がブチ切れて一晩中貴族街に「悪夢」だ「幻覚」だ「幻痛」だ「混乱」だ「錯乱」だと御返しのプレゼントをお贈りしていた様だ。怒らせたら怖そうだから気を付けよう、あれってレジスト出来ないとリアル生き地獄なんだよ。
これで敵は分かった、問題は王族だ。
だから聞きに来た、だから会議だ。
まあ王弟のおっさんは喧しいから王都前に隔離中らしい、何故かその扱いにとても共感を覚えるのは何故なんだろう?
王都の第2王子は商国の言いなりになっているから猿山に返して来るとして倉庫の第1王子も森の豚さんに仲間入りさせればいいとして問題はその後も第3王子から第5王子まで居るらしい、やっぱチャラ王はとどめさしておこうか? だって奥さん5人て世の中舐めてるよね? こんな格差社会だから好感度も持た無いか弱き男子高校生が綺麗なお姉さんに出会えずに毎日毎日おっさんおっさんしなきゃいけなくなるんだよ! 1人で5人とか独占禁止男子高校生法でも処刑決定の惨殺だ、許しがたい悪行だ!
王女っ娘は良いだろう、昨日思い知った筈だ。王国を救うためには王国をぶっ壊さないといけないと、王国が存続できるとしたら王国をぶっ殺す事だけだ。そして覚悟は出来たんだろう、孤児っ子達に懐かれて泣きながら一緒に遊んで抱きしめて回っていた。何となく女児ばっかり抱きしめていた気がしなくも無いが大丈夫だろう? 通報した方が良い? 事案発生?
王弟のおっさんはおっさんだから知らないからおっさん繋がりでメリお父ーさんに任せれば良いだろう。まだ自分の無価値な首を持って国を救い王国を守ろうとウロウロしてるんだよ?
尾行っ娘一族の調べたところ第3王子から第5王子までは外国とのつながりも無く母親も大貴族の出では無く怪しい後ろ盾は無い、そして王子たちはまだ幼いからこれからの教育次第だろう。それに第5王子は王女っ娘の血の繋がった弟だ、あの姉の影響を受けていたら突撃王子にはなっても腐敗はしないだろう。メリお父ーさんに師事させないようにしよう、きっとあれが元凶だ! 一体あれから何を学ぼうと思ったんだろう?
そして最大の問題、それがチャラ王。この王が病気で倒れたから大混乱で他国の良い様にされて滅びかかっていた、つまり倒れるまではこの最悪な状況でも治めていた。あげぽよなのに!
チャラ王を回復させるべきか新王を立てるべきかで道筋が変わる、これで歴史が変わるのだから情に流されて感情で判断は出来ない。客観的観点で積み上げた真実だけを見比べ判断せねばならないだろう、功績は高く貴族達と戦い利権を抑え民に施し貧民街にも手を入れようとしていた様だし王国が貧困していたのも教国と商国に真っ向から獣人国の認可をし教会の技術独占と商国の悪辣な商法に異を唱え経済封鎖されても折れずに王国の誇りを守り抜き外国と結託した邪魔する拝金貴族達の力も削いでいた。だが辺境への支援金が捻出出来ずに王家の伝統の宝物まで売り払いながら援助し続けてある日突然病に倒れた。そしてすべてが最悪になった。
やってる事は良いんだけど敵をつくり過ぎているし結局経済封鎖で弱体化させられているのも事実だ、そして何一つ貴族位を剥奪せず誰一人処刑していない甘さが気になる。辛辣な見方かも知れないがこれが客観的な結果を見ての判断だろう、だって奥さん5人だよ? うんチャラ王だからチャラチャラ揉めてチャラチャラ戦ってチャラチャラ倒れたんだよ? きっと回復させたらあげぽよーとか言い出すんだよ!
「よし! おっさんな上に奥さん5人なんて碌な奴じゃない、きっと駄目だ、そう決めた。これが冷静且つ客観的な公正明大な判断だろう、だってチャラいんだよー。」
「いや遥君、ちょっとあれだけどチャラくは無いからね? ちゃんと王してたんだよ、誰一人味方のないままで私も辺境から離れられずにいて孤立無援で王家の誇りを守り民を思いちょっと気が短くて大貴族や教会や教国と商国と揉めてたけど頑張っていたんだよ、才も有り頭も切れるちょっとキレやすいが根は優しいしちょっとお調子者だけどしっかりと計算も出来るしまああれなんでまあ……チャラいけど良い奴なんだよ?」
「「「やっぱりチャラいんじゃん!」」」
よしあげぽよ貴族とチャラ王は焼こう、灰燼に帰せばもう発生しないだろう。
「父は、王は立派な方です。お願いします、王をお助けいただけるなら我が身を生涯遥様に捧げます、王でなければ王国は救えないのです。そして王ならばきっと古き良き王国を超え歴代の王が目指した王国を作り上げる事のできる方なのです、道半ばで臥してしまいましたがお願いします遥様、、王をお助け下さい」
「遥君私からも頼む、私から遥君にものを頼める立場では無いのは分かっている、辺境を滅ぼしかけていた無能な領主の言葉に価値など無い事も分かっている、それでも頼む。私にできる事なら何でもしよう、教国でも商国でも言われるままに突撃しよう、何でも言ってくれ! だから……お願いします遥殿、我が王を、わが友を……」
あれチャラ王賛成派多数? いや民主主義は数が力だ、こっちは21名の女子がいる!
「「「「遥君、こんなにお願いしてるんだから助けてあげようよ? 助けて駄目だったらその時にまた決断しようよ?」」」」
女子まで向こうサイドだった! これがチャラ力か! 恐ろしい力だ、このチャラ王を目覚めさせると危険であげぽよだ。
ここははっきりと問題点を突き付けた方が良い、王女っ娘は娘だしメリお父ーさんは友達だ、つまり私情が入っている。女子はそれに同情しているだけで感情抜きの冷徹な判断が出来ていないから最大の問題点を見逃し目を瞑り目が曇ってしまっている。これはそういう問題じゃ無いんだよ?
「みんな私情が入り過ぎて感情的になってるよ、これは王位と国家が掛かっている事なんだから為人では無く政治的判断と経済的価値と軍事的有利さを鑑みて判断する事なんだよ? そこに個人の私情が入り込む余地は無いし私情を挟めば正しい判断なんて出来ないよ? この問題の争点はみんな目を逸らして見逃して目を瞑ろうとしているけれど、このおっさんチャラ王で奥さん5人だよ! まじムカで激おこがプンプンのムカ着火でメテオのレインなんだよ! だって5人って、5人だよ!」
「「「「めちゃ私情が入ってた! むしろ私情だけだった!」」」」
怒られた?
お説教まで始まった、何故この国家を揺るがす大問題が分からないのだろう。
もしこの王国の国民が皆男子高校生だったら奥さん5人なんて裁判なしの即処刑でも生温くてもう男子高校生たちが目から血の涙流しちゃう位の大暴動な大問題だよ? まさかここでオタ莫迦をお使いに出した弊害が出るとは、だって男子高校生が俺だけなんだよ! 四面楚歌だ、締めに蕎麦も食べたいんだけど先ずは乳製品の拡充が先だろう、チーズと生クリームだ。あ~ピザが食べたい、ソーセージも欲しいんだよ? サラミってどうやって作るんだろう、しかしソウルフード的には味噌と豆腐、そして海産物。醤油が有ったのだから味噌は可能性が在るはずだ、そしてそこまで揃っているならそこには和食に近い食文化が在るはずだ。だとしたら……
「何で怒ってるのにお味噌汁の具について呟いてるの! あとお麩もいれてね!」
お麩か、お吸い物のイメージだったが有りだな? いや無いから探してるんだよ! だが麩菓子って言うのも捨てがたくは有るんだよ?
「違うの! お吸い物も置いといて王様の話だったよね! 何で国王のお話でお説教されながらおみそ汁の具で悩んでいるの!」
「あ~忘れてた? 何かそんな話を昔聞いた覚えがある様な無い様などうでも良い様な? でもみそ汁に素麺って邪道じゃない?」
「「「「おみそ汁の具は忘れて! そして王様の事ちょっとは思い出してあげて!」」」」
まあ王に戻るか退位させるかボコるか焼くかは後で考えれば良い事だ、王女っ娘のお父さんだから見捨てるのは可哀想だ、ムカつくハーレムチャラ王だし奥さん5人も引き連れたおっさんとか超ムカつくんだがそれでも王女っ娘はメイドっ子まで連れて良い太腿と素敵な背中と魅惑の胸元で楽しませてくれた良い王女だったのだからあげぽよの一匹や二匹助けるのも吝かでは無いがムカつかないとは言っていない、まあ回復させてからムカついたら焼こう。
でもまだ駄目だ。今は駄目だ。まだそれは早い、身体を悪化させ無いように体力が戻る為の茸ポーションと毒消しに毒無効に回復(弱)の茸だけ渡して置く。
だって未だ商国は無傷だ、ここで終わっても次がある。次なんて無い位の深い深い致命傷よりも深い傷を刻んであげるまではまだ早い、商国と屑貴族から有り金は吐き出させてお小遣まで毟り取って俺がお大尽様で王都な素敵な夜のお店で男子高校生の夢と希望と冒険をキャッキャうふふと大冒険で活劇希望な男子高校生的な欲望渦巻く夜の王都でお大尽様だろう? お大尽様になろう?
まあぼったくれば間違いない、ぼったくりは正義だ。ぼったくられるのは巨悪だが、ぼったくるのは正義なのだ。それこそが商国への攻撃だ。




