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人の考えを読み取ってもその人が理解できているとは限らない。


61日目 昼前 ナローギの街



 「毎度あり? みたいな? でももうちょっとこ~高い武器とか装備とか? って言うか素直に大量の現金と貴金属を持って襲ってくれると大変に感謝されるんだよ? それはもう有り難く盗賊されてお大尽様に成っちゃうよ、あと順番に来ないで一斉に襲ってくれると助かるし襲う前にお金と武器を先に出しておいてくれると手間が省けて良い盗賊? みたいな? 感じなんだよ、きっと?」


 みんなおっさんだから身包みを剥がすのが面倒だし楽しくない、もう先に金目の物を全部置いてついでにそのまま独りでに倒れてくれればいいのに気の利かない盗賊たちだ。身包みを剥がされたいんならちゃんと美人女暗殺者さんか美人女盗賊さんを連れてきて欲しい物だ、全く全然さっぱり気が利かない使えない盗賊たちだ。


 しかも既にもう2桁近くの盗賊に襲われてあげていると言うのに未だお大尽様には程遠い、しかも全員おっさんってこの異世界って「おっさん界」とかそんな界なの? よし、一寸滅ぼそう! 多分スライムさんに「この世界滅ぼして来たらおやつ食べ放題だよ~」とか言ったら滅ぶと思うんだよ? 時間が掛かりそうだったら甲冑委員長さんに「この世界滅ぼして来たらおニューの帽子作ってあげるよ~」とか言えばすぐ済みそうだよ? きっと「おっさん界」何て世界は滅ぼしても誰も悲しまないだろう、寧ろ俺が喜ぶ。ならばこの「おっさん界」を焦土に変えてくれるわ~……


 「遥様~、次来ましたよ~。まだやるんですか? これで8組目ですよ、何で賊に襲われてるのに心が痛むんでしょうか? どう見てもこちらが悪党にしか見えないのは何故なんでしょうか? あっ、次が来ましたよ。可哀想に……」


 しかも斬りかかって来るとか最悪だ! 盗賊の風上にも置けない気の利かなさだ! 最初の盗賊はちゃんと投網で俺と王女っ娘を絡め捕って密着でムニュムニュな素晴らしい悪党なむちむちと素敵な卑劣な手段でぷりぷりの良い戦いだったと言うのにその後が駄目駄目だらけな駄目盗賊たちだった。


 俺は対人戦と言うか嵌め手のスキルに弱い、抵抗レジスト出来ないし身体能力ステータスが著しく劣る。動きを止められる様な効果スキルを受けるか確実に当てる武技を当てられれば簡単に殺られる、身体能力ステータスの脆さこそが致命的なのだ。


 まあ頭の上に護衛スライムさんがいる、史上最大級空前絶後の攻撃能力と防衛能力を持った攻撃も防御も一体の究極生命体な護衛さんだ。寝てるけど。


 だから練習と思って相手してみたが飽きて来た、何故ならばみんなおっさんだからだ! もう飽き飽きだよ! 異世界来てからず~っとおっさんだよ! 何この天空に聳え立ちそうなほどの高過ぎるおっさん率? 昔読んだ数々の書物には異世界ではどこに行っても何をしても出会うのは美少女ばかりだと記されていたと言うのに何なのこのおっさん大量発生スタンピード? どうもここは最悪の異世界だったようだ。


 楽しく無いのに儲からない! どうも盗賊に襲われるのはブラックなお仕事みたいだ? だって金目の物をほとんど持っていない、まったく酷い襲われ損だよ。いちいち人目のない所まで案内までして襲われてあげていると言うのにさっぱりだ! だってまた美人女暗殺者さんか美人女盗賊さんも美少女剣士も美人魔法使いさんもいなかったのだ! もう嫌だこの異世界。


 せめて王女っ娘のエロドレスの隙間でも覗いていやらしく癒されそうとすると影の中からメイドっ娘が攻撃して来る、楽しく無いんだよ?


 「なんか盗賊に襲われるのって思ったよりも楽しくないし儲からないし面倒くさい? ガッツリの予定ががっかり何だけど? 感じ?」


 「むしろどうやったら盗賊に襲われる事が楽しく儲かっちゃうと思えたんですか? 誰がそんな話したんですか? もしかして盗賊に襲われるのが楽しく儲かっちゃうとか思っちゃって護衛に就いて下さったんですか? 何で護衛が盗賊に襲われる気満々なんでしょう? あれっ!それって護衛なの?」


 自分のやりたいことで得にならなければ皆趣味だ。俺は趣味でやってると言っても良いだろう、だって儲からないからお金が無い。しかしエロなドレスのダイナマイトボディーの鑑賞は趣味ではないとは言わない、でも趣味に実益も兼ねてくれるとお大尽様的に嬉しいんだよ?


 どうしよう? また釣りに行ってもきっと釣れるんだけどきっとおっさんの様な予感しかしない! もうみんなおっさんなら街ごと焼いちゃった方が早いんではなかろうか? 気になるのが1人いるんだがおっさんだからテンションが上がらない、だがあれが刺客だろう。でも釣れない。


 このエロエロでダイナマイトボディーなエロドレスで釣れないだと! そっち系の趣味の人! 逃げよう、ここは危険な世界だったようだ。そっち系の趣味の人はおっさんだらけの街に任せよう、そして見たくないからさっさと帰ろう。


 そう思ったら来ちゃうんだよ、まあ1人で来るんだから自信があるんだろう、おっさんだからハニートラップな自信では無いのだろう。って言うかおっさんがハニートラップ仕掛けて来たら絶対に許さない! 男子高校生が純真に夢見て憧れるハニートラップさん的な観点から言っても引き千切って焼き払ってやる! 絶対だ!


 「え~と、盗賊さんか暗殺者さんかエロい人か分からないんだけどおっさんなんか用なの? でも俺はおっさんに微塵の用も無いんだよ? って言うか何でおっさんなの?」


 「…………ふっ」


 見ただけでヤバいものだ。凄い腕前だ、Lvも高い。


 一呼吸で抜刀し最も避け難い位置を躱し難い角度で一瞬に切り抜いて来る、しかも頭を狙うと見せかけて避け難い足への抜き打ちに軌道を変えるとか質が悪い。


 これはデモン・サイズでは危ない、武器を「世界樹の杖」に持ち替えて「魔纏」してこちらから前に出る。


 こっちの目配りと呼吸が読まれている、人の動きを知り尽くし人の行動を読み切っている。人体の構造と仕組みに精通すれば人間の動きなど一目で読めるのだろう、これは人間と言う構造の者を殺す為だけに極められた究極のプロフェッショナルな人殺し、人間との殺し合いと斬り合いを極めた殺人機械だ。


 俺の低いSpEでの振り被っての一撃を一瞬で見抜いて見極められた、そしてその攻撃に最も有効な技「打ち落とし」、俺の杖を剣が追う。これは決められ殺される、完璧で圧倒的だ。打ち下ろされる俺の杖を未来視しても剣に打ち落とされそのまま俺が切り殺される未来しかない。完璧な技とタイミングと判断だ、これこそが専門殺人者プロフェッショナルだ、人と人の剣技では決して勝てない。(ボクッ)


 おっさんは後頭部を横から殴られてぶっ倒れてしまった。うん、だって俺も何処に当たるか分からないから「打ち落とし」で打ち落とせないんだよ? 何故か俺の攻撃はどっか行っちゃうんだよ? だから俺の動き読んでも俺も分からないから意味無いんだよ? いやマジ意味不明なんだよ? みたいな?


 このおっさんは人体と人間の動きを見極め過ぎた、だからこそ正面から振り下ろされた杖に後ろから横薙ぎされる事を想定出来なかったのだ。うん、無理だと思うよ? やってる方も想定できて無いから? 俺の動きも気配も読み切ってたんだろうけど俺にも分からないんだから意味が無かった、だって誰にも分からないんだよ? 意味も分からないし? 未来視でも予測不能で分からないんだよ? うん、さっぱりだ。


 「こ、こいつはダジマカム! 王国最強の人斬り専門の殺人剣士「斬殺鬼のダジマカム」、あの死に神です! これは……大侯爵が敵に!」


 「この者があのっ! 会えば死ぬとまで言われたダジマカム、騎士隊長でもS級冒険者でも切り殺す最強の殺人者! って一撃で倒されましたよ?」


 おやメイドっ娘の知り合いだったようだ? 王女っ娘も知っているらしい、だがおっさんだから俺は知らないしおっさんだからどうでも良いだろう。だがS級冒険者つまりLv100越えも殺されている様だ、確かに対人戦に限れば究極的な強さだろう、人故にこいつには勝てないだろう。いや俺人間だからね? 念のために言っておくんだけど種族は「人族」だったからね? 大丈夫なんだよ? 何が大丈夫なのか自分でも分からないし心配で偶に確認してるんだけどちゃんと人族だったんだからね? うん、恐ろしい人斬りだったのだ! そうに違いない!


 だがこいつは殺しておこう、こいつに勝てるのって委員長かビッチリーダーくらい? いや副Bな大賢者さんも勝てそうだ? 他数名がギリギリだが大半は確実に殺される、恐らくオタ達でもこいつは無理だ。莫迦達は人族じゃ無いから勝てる、このおっさんの動きは莫迦達と同じものだった、それが対人戦に特化している。Lv100までは行っていないのに人を殺す事だけが最強なのだ、生かして置けば誰かが殺されるかもしれない。……人を殺して来たんだからきっと殺されるのも分かってたんだよね? 殺し合いなんだからさー? うん、俺も人殺しだから分かっているんだよ、だから……。


 きっと人殺しには墓なんていらないだろう、だから消滅させた。誰かに感謝される人にだけお墓なんて有れば良い、俺達みたいな人殺しはただ殺されて消えれば良いんだよ。それが嫌なら誰も殺さなければいい、とてもとても簡単な事だ。


600,000人以上の方々からのユニークアクセスを頂いておりました、お読み頂いてありがとうございます。

お礼投稿と言いのも烏滸がましい何時もの乱文ですが、もし万が一何かの間違いで御気に入って頂けてお付き合い頂ければ本当に幸いです。いつもお読み頂いてありがとうございます。

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6月25日にひとりぼっちの異世界攻略コミック24巻が刊行されます。 公開された書影はこちら。

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