表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
216/321

仲間の為に経験値と敵を譲る友情な感情に違いないから問題ない。

58日目 昼 ダンジョン 59F



 59階層から殲滅戦で逆走しながら委員長達との合流を目指す。


 大迷宮の時みたいだが今では甲冑委員長さんとスライムさんの無双だけで全てが終わる、鎧袖一触処か触れる事も出来ぬままに魔物達が吹き散らされて行く。俺も負けずに外遊一色とかならしてみたいんだけど未だに素敵な夜のお店は発見されていないのだ、深夜の警戒が厳しくて宿から抜け出せないと言うのも致命的だろう。みんなどれだけ気配探知してるんだろう?こっそり着替えて部屋の扉を開くと深夜のジト目集中砲火クロスファイアーが浴びせ掛けられるのだ!20名からのジト目砲撃に偶に看板娘や尾行っ娘のジト目までが援護射撃で飛来するのだ!でもちゃんと寝ようよ?深夜なんだよ?


 「ただいま~?って言うかまだ52階層?しかも入り口なの?もしかしてみんなで俺達を除け者にしてダンジョンでれっつぱ~りな感じで遊んでたの?俺達は真面目に一生懸命にそれはもう一途のひたむきなまでの熱心さで真摯な思いで誠心誠意に魔物吹っ飛ばしてたのに自分達だけでれっつぱ~りだったの?みたいな?」


 「「「真面目に戦っていたの!まだ5分も経って無いよ!しかも遥君達が吹っ飛ばしてほったらかした魔石までちゃんと回収してたの!」」」


 帰りに拾えば良かったのに回収していてくれた様だ、そして何故かジト目だ!何が拙かったのだろう?れっつぱ~りのご飯を用意しなかったからだろうか?えっ!俺呼ばれて無いパーティのご飯だけ作らされる可哀想な男子高校生なの!遂に異世界苛め虐待問題はここまで来てしまったのか、ハブ処かパシリより酷いだろう。やはり異世界では好感度が無いと酷い扱いを受けるのだ、前の世界でも好感度が無かったのは何故なんだろう?一体何処の異世界に召喚されてるんだろう俺の好感度?

 

 「まあそれはそうと60階層で素敵な階層主さんとの出会いを果たして来たと言うか目撃が衝撃だから是非御紹介をしようとお誘いに参ったんだよ、マジで文武文武ブンブブンブと生真面目そうな階層主さんだったからあとは若い人に任せて男子高校生は草葉の陰から声援エールを送るから、まあ端的に論旨だけを述べるなら頑張って?みたいな?」


 「「「怪しい!」」」


 「大体なんで階層主が「文武文武ブンブブンブ」って言ってるの?まさか階層主って「松平定信 Lv60」なの!」


 「「「いないから!「松平定信 Lv60」とか居ないよ絶対!駄目だよ遥君の言う事を真面目に聞いたら。」」」


 「裏切り者だよ!アンジェリカさんが目を逸らしてるよ!しかも取って付けたようなテヘペロさんだよ!」


 「「「スライムさんまで目を逸らしてる!目が無いのにどうやって反らしたの!」」」


 そんなこんなと疑惑と困惑にワクワクしながら60階層を目指す、魔石は同級生スタッフが責任を持って拾いました。みたいな。



 そした階層主戦の幕が開いた、俺は閉じた。って言うか後方で見守りながら念を送りつつ粘体生物スライムさんと戯れる。


 「……って、防御!」


 「「「了解ヤーって言うか嫌~。」」」


 襲い来る巨大な蠅、妙な光沢感がツヤツヤしてキモくてグロイ。何か羽音までキモイんだよ?まあ皆嫌みたいだ、巨大な蠅ってあの莫迦達でも突進しない位に気持ち悪いのだ。そして全員が異世界で数多くの魔物と戦いを繰り返し身に付けてきた経験から推測し理解しているのだろう、あれは斬っても叩いても蟲汁を噴き出す。蟲液を噴出するのだ!


 変幻自在の無軌道さで変態的な移動を繰り返し攻撃してくる巨大な蠅、「ギガント・フライ Lv60」回避特化で魔法も躱すようだ、当てればどうにでもなるし捕まえれば楽勝だろう。だが誰も掴みかからない、触ろうともしない。


 防御陣を固めそこから矢の雨を降らせるが高速軌道で躱される、単発では効いていないようだ。魔法も回避されている。


 接近戦で仕留めるしかないのだろう、俺の次元斬なら距離が有っても斬れるんだけど蠅は飛んでいるから上にいる、しかも細かく突進して来る。つまり斬ったら絶対に蟲汁がぶっかけられる!「未来視」でも蟲液塗れの未来しか見えないのだ!


 そしてキモくてグロイだけなのだが「空歩」ではあれに勝てない、空中戦であの動きは分が悪すぎる。


 つまりどうやっても蟲汁ぶっかけ蟲液塗れの未来しか無い。それに蠅は殺虫剤の効きが悪いのにこの60階層は天井も高く広いのだ、そして結構殺虫剤はお高いから勿体ない。あの蠅の動きは「掌握」で押さえるのも一苦労だ、戦いながらだと厳しいだろう。


 そしてちょうど良い相手だ。強いんだけどヤバくない、倒すのは難しいがやられる事はまず無い。訓練にも経験的にも最適なのだ、甲冑委員長さんもスライムさんもウンウンしているから間違いない。だから任せるべきだろう、だからこそ譲るべきなのだろう。60階層の階層主戦は経験値にも自信にもなるものだろう、ならば譲るべきだ!だって蟲汁ぶっかけ蟲液塗れは嫌なんだよ?マジで。


 「範囲攻撃、当てるだけで良いよ!」


 「暴風!」

 「炎獄。」

 「風陣、って当たらない!」

 「極空斬~?あれっ?」


 当たらない。やはりあれは魔力を見ている、魔法を見て避けるのではなく魔力の流れ自体を見て撃たれる前に回避に入っている。そして複眼だから死角も無い、羅神眼からすれば大した事も無いんだがあれは当て難い。だからこそ良い訓練相手だ。うん、そうに違いない。


 「どうしよう?思ったより時間が掛かりそうだよ、援護だけでもしてあげようか?待つの面倒だし見てるの暇だし?キモグロイ所だけ皆に任せようよ?」


 (ウンウン。)(プヨポヨ。)


 「「「聞こえてるよ!キモグロイ所いらないからね!」」」

 

 まずは上空の空間全てに魔力を希薄化しながら充満させて「掌握」する、そしてギガント・フライを空間ごと抑え込み動きを抑制する。高速の短距離変則移動するギガント・フライも戦闘中なら「掌握」できる、魔手も使えば一発だが魔手は感覚のフィードバックがある、蠅の感触とかいらないんだよ?想像しただけでキモイ、マジ嫌だ!


 だが「重力魔法」では落とせない、元の質量が巨体の割に無い。しかも未だに細かく動き回るからピンポイントでは狙えない、そして珍しい事に甲冑委員長さんとスライムさんが魔法攻撃で援護しているのだ。絶対に触らないし近づかない気だ。


 そうやって動きを抑えて地面近くまで引きずり落とすと一斉攻撃が始まった、中遠距離からの一斉攻撃だ。みんな接近戦を徹底的に避けている。


 その間の俺達は避難する、階段の傍の小部屋まで撤退した時にそれは起こった。


 (ベショッ!)


 「「「「ぎゃあああああああああああああっ!」」」」


 やっぱりだ。ギガント・フライを攻めきれなかった最大の理由、それはスキル「自己破裂」自爆攻撃と言う程の破壊力は無い、ただ……蟲汁ぶっかけ蟲液塗れの海に蛆塗れが付いて来るんだよ?あれは無理。


 「「「「いいいゃあああああああああああああっ!」」」」」


 階層が豪炎に焼き付くされて行く!無限に湧く大量の蛆も瞬く間も無く焼き尽くされて行く、って言うか守ってるオタ達の結界ですら破壊されそうな大火力だ。


 これは大賢者さんがキレている、きっと蟲汁ぶっかけ蟲液塗れ蛆だらけのシャワーを浴びちゃったのだろう。これはヤバいそろそろ階層が崩壊するよ?どうやったら止まるんだろう?既に理性は失って暴走状態のままに魔力を放出しているのだ、そしてやっぱり蟲汁ぶっかけられのベドベドのドロドロだった。


 「ぐううわあああああぁぁぁぁぁ~っ!」


 ヤバいよ?完全に壊れちゃってる、周りの言葉が耳に入っていない。暴走状態。


 ならば封印されし禁断の魔法の言葉だ、もう一刻の猶予も無い。背に腹は代えられない、


 (ゴニョゴニョ。)



 治まった。副委員長Bさんは停止状態に入った様だ、危機は去ったがもう階層が崩落寸前だから補強しておこう。あ~、あとが大変だ……。


 全員無事だがオタ結界師と守護者と忍びまで……あ、魔導師も駄目だったか~MP切れだ。全員を炎熱地獄から守りきったが限界だったようだ。今なら頭焼き放題だが今日は頑張ったんだから見逃してやろう、あの大賢者さんの暴走から聖者の結界で守り通したのだ。伊達に毎回毎回 頭焼灼熱地獄インフェルノを防いではいなかった様だ。


 だがオタ達も魔力切れだし他も……蟲汁ぶっかけ蟲液塗れ蛆汁も追加ねって感じでベドベドのドロドロでとってもグロイんだよ?うん、まだ時間的には早いのだが帰らせた方が良さそうだ、だってこれはジト目じゃない、これはレイプ目だ!だって目が死んじゃってる、もう黒で塗りつぶされて全く光沢が無い。


 もう今日は無理だろう。何か全員無言って怖いんだよ?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6月25日にひとりぼっちの異世界攻略コミック24巻が刊行されます。 公開された書影はこちら。

i970590/


アニメ公式ページ
アニメ公式ページはこちら

オーバーラップストア購入ページ
オーバーラップストア購入ページはこちら

アマゾン購入ページ
アマゾン購入ページはこちら

既刊一覧ペタリ

i947047/
i970596/
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ