問題は作業時間の短縮に負けない程に追加注文のリストが延長されちゃってる事だと思う。
50日目 夕方 ダンジョン
何故か女子会の全会一致で「無限の触手 触手作成操作」は俺に渡された。これは乙女が持ってはいけない物らしい?乙女じゃなくても人間さんはみんな持っちゃいけないと思うんだよ?俺って人間さんなんだよ?本当だよ?種族にも人族って書いてあるよ。見て良いよ?本当なんだって?見てみて良いんだよ?人族だよ?本当だよ?マジで?
って言うか?乙女は持っちゃいけなくて?男子への販売譲渡禁止?って俺だけじゃん!?一般への販売と譲渡も禁止されたら俺だけだよ?俺の好感度さんが遠くで瞬いているんだよ?消えちゃいそうだよ?って言うか好感度さんずっと見えないんだよ!前の世界からずっと!
何故かダンジョン内で甲冑委員長を囲んで女子会している?
「振動の次は触手って……頑張ってね!」
「次って言うか振動する触手って言う可能性が?」
「「「きゃああああっ!」」」
「うにょうにょでうねうねだったよ?」
「無限に触手さんが作成されちゃって操作されちゃうんだよ?」
「「「きゃあああ~っ!」」」
盛り上がってる?何を話してるんだろう?何で仲間はずれなんだろう?女子11人男子1人スライム1体で女子会ってハブだよ?ハブられてるよ?ピアニカ持ったマングースさんになっちゃうよ?ブルーな狂詩曲だよ?
(ポヨポヨヨー。)
スライムさんと二人で遊ぶ。寂しくなんかないやーい。ぐすんぐすん。
スライムさんはなでなでが気に入った様だ。楽しそうで良かった。
「おーい?どーするのー?降りるの?帰るの?住むの?改装しちゃう?お泊りなの?」
「だ!だ、だ、駄目だよ!お泊りなんて駄目なんだよ!こんな所でお泊りで触手が振動はいけないよ?いけ……る?って絶対絶対駄目だよーーーっ!(絶叫)」
泊まらないみたいだ、でもなぜか女子が全員顔が真っ赤だ?集団感染?そう言えば裸族っ娘が捕まってたけど病原菌貰っちゃったの?茸いる?パンデミックさん?パンナコッタさん?なってこった?みたいな?
帰るらしい?一体何だったんだろう?乙女の秘密らしい。
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宿での遭遇?
看板娘とスライムさんが見つめ合っている?
看板娘がゆっくりと手を差し出すとスライムさんもポヨポヨした触手を差し出す?握手なの?E・T?
そうして身振り手振りで会話している?
ロボット・ダンス?
謎だ。どっちかって言うと看板娘が謎だ。
何故、迷宮王のスライムさんと出会うとロボット・ダンスが始まるの?スライムなんだよ?
謎だ。ロボット・ダンスしてるスライムも充分謎なんだよ?何故粘体が機械の真似するの?まあ、楽しそうだから良いのだろうか?
「って訳で2つ目の階層主倒して終わり?途中なんだよ。だから1個だけ迷宮は死んだんだよ?迷宮王脱走?みたいな?」
「いや、お菓子で餌付けしちゃってるよね?拉致か誘拐だよ?しかも遂に常習犯になっちゃってるよ?」
「「「ま、全く反省していない!」」」
「でもあの可愛さはジャスティスさんなんだよ?マジで?」
「「「触手の所を詳しく!KWSK!!」」」
いや、そこのオタ、WKTKさんなの?KTKRなの?何で空気読まないの?もう女子の目が氷点下突破中だよ?もう空気も凍りそうだよ、やはりこいつ等には「無限の触手」は内緒にしとこう。マジだよ。
オタ達がウザいので蹴散らし踏み付けながらカツレツさんにオーロラソースをかけて、踵を落として、並べていく。
「オーロラソースのカツレツさんです。かつ丼が無いならカツレツを食べれば良いじゃないの?的な?」
「「「マリーなカツレツだー!いただきまーす。」」」
まあ、人数分の卵が無かったんだよ。卵さん達はマヨネーズになってしまわれた、そろそろ買い出しに行かないとヤバい。
そして晩御飯の時にはちゃっかりいる尾行っ娘。
まあ片づけはみんなでしてくれるから良いんだけど完全に馴染んでる。
そして必死にロボット・ダンスに参加しようとしていたけれど難易度が高過ぎたようだ、って言うか今はカツレツで忙しそうだ。
(ポヨポポヨ!)
スライムさんもカツレツはお気に入りみたいだ。昼もたらふく食べてるのにまた食べてるよ?まあ、美味しそうだから良いのだろう。
食後は解散してスライムさんを連れてお風呂でぷるぷる。そして部屋に戻り作業開始だ、永遠に明けない夜の始まりなんだよ。格好良く言っても内職なんだよ。
そうして思わぬサプライズ。
便利なんだよ触手さん達、めちゃ器用だよ!掌握と違って実体化してるから凄く扱いやすい。だって瞬く間に写本作業が終わっちゃったんだよ?「至考」さんのコントロールの下に一斉に作業を始める触手たち、繕い物も上手だった。これは思わぬ拾い物だ、問題は作業時間の短縮に負けない程の追加注文リストが延長されちゃってる事なんだよ。あと誰だよ!男子高校生にスクール水着の注文出してるやつ?裸族っ娘だよっ!って?裸族っ娘は競泳選手だったよね?競泳水着ならともかく何故スクール水着?オタ達が寄って来るよ?危ないよ?いや競泳水着でも作らないよ!男子高校生に注文するなよ!採寸どうするんだよ!しかも「溶解耐性」付きって戦う気なの?スク水で。
試行錯誤。いやスク水じゃ無いよ?何で男子高校生が夜中に一人でスク水に試行錯誤するんだよ、しないよ。マルチカラーの研究だよ、うむ?マルチカラーのスク水なら需要が在るのか?誰のだよ!
「よし、これならマルチカラーいけそうだよ。これで色違いまで沢山作らずに済むんだよ、もう鶴の恩返しなら鶴が禿げる前に過労死しちゃいそうなくらいの受注量なんだよ?しかも鶴ですら機織り機を与えられたのに俺って人力なんだよ?鶴さんずるいよ、俺は機織り機の設計からなんだよ?」
魔石を粉砕して湿らせた糸か布に刷り込み、乾いたら魔力を通して固着させるだけだから原理は簡単。あとマルチカラーを売りにしているけどこれって魔力が通るから良い魔石を使えば戦闘用でも使えそうだよ?問題だったのは魔石の粉砕、微粒子レベルと迄は言わないけど均一な粒子レベルは必要なんだよ。分かりやすくかみ砕いて具体的に説明すると均一に微細するのが超面倒くさいんだよ。
だが振動魔法と錬金術で量産できた、とっても相当面倒だったけど大量生産できるならマルチカラー・シリーズも受注しても問題ない様だ。マジで手順が面倒だけど魔力が通せるのは安全面でも大きい。
あとは女子会が終わったら委員長のワンピ-スを採寸して仕上げてから試しにマルチカラー化してみよう。でも女子会は果てしなく何処までも長いんだよ?明日の女子会の時間決めるのに3日間はかかる位長いんだよ。まだなのだろうか?
しかし便利になったんだがビジュアルに問題が発生している気がする、実はちょっとだけ気じゃなくて確信してたりするんだけど見た目に難が有るんだよ?
何故なら「無限の触手」の使い方を調べてたら「マント?」に複合されちゃったんだよ。つまり、うにょうにょと身体中から触手が蠢く黒マントの男子高校生、通報される前に有罪判決みたいな?未だ嘗てこれ程の異性の好感度に敵対する衣装が存在したであろうか?異性の好感度がどうこうじゃなくて普通に異性の嫌悪感MaXだよ?だってキモイんだよ、便利なんだけど邪悪でグロイんだよ?異世界かと思ったらクトゥルー神話だったって言うくらいの異様さなんだけど?こんな敵が襲ってきたら俺は絶対に逃げる!マジ無理。でもとっても便利で働き者の触手さんなんだよ?頑張ってくれてるんだよ?内職仲間のズッ友さんなんだよ?だって誰も手伝ってくれないんだよ?まあ無理なんだけど。
って言うか女子会未だやってるの?ちょっと見てこようか?




