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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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ある神童の言葉と世界

 ある国の神童が言っていた


「世界中の人を病気から救いたい」


 といったような言葉


 彼の背後に立つ大人たち


 わたしには そう言わされているようにしか見えなかった


 あの大人たちが


 賢い子供に何を期待しているのか




 ああ、子供よ(そして大人よ)


 そんなことは考えるな


 世界中の人のことなど


 おまえにとって 赤の他人


 そんな人のことを救うより


 身近な人のことだけを考えよ


 この世は理不尽で


 人を救えば 世界が良くなるなどと


 そんなふうに楽観してはいけない




 ああ、子供よ(そして大人よ)


 世界を見渡してみよ


 なんという理不尽が


 人の命を奪っていることか


 その理不尽の多くは


 人間が引き起こしている


 それを救うだなんて


 そんな真似まねは やめるがいい


 人間は


 おのれの力で おのれを救うのだ




 誰かのためにと言うならば


 まずはそのことをさとすべきで


 誰かれかまわず救えばいいなんて


 そんな単純なものじゃない


 人間には善人もいれば 悪人もいる


 人の寿命が延びれば


 それだけ不幸も増すばかり


 命ながらえれば満足など


 そんな単純なものじゃない




 この世の理不尽は

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