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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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吠える犬

 その家の玄関前を通ると


 決まってその犬は 吠えてくる


 ものすごい勢いで吠えつづける犬


 わたしは一度目は驚いたが


 二度目からは気にしなくなった


 それでもあの犬は わたしが家の前を通るたびに


 ものすごい吠え声で 威嚇いかくする




 わたしは ずうっと無視しつづけ


 しまいに犬はあきらめて 吠えなくなった


 静かになったあの犬に


 わたしは愛着すら感じはじめた


 家の前を通るとき


 わたしは あの犬のほうを見て


「やあ」と声をかけてみた




 彼はしっぽを振りながら立ち上がり


 うれしそうに その場をぐるぐると回る


 この犬は寂しかったのだ


 家の前を通行する人に吠えて


 自分を慰めていたに違いない


 なんと孤独で あわれむべき犬なのか


 今日からきみは 友だちだ

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