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社会の色
わたしたちはつねに見張られている
なにもかもを正しくしつけようという
自己満足否定を重ねる者らの視線に
違いを認めぬと言いながら
多様性を語る者
平等を謳いながら
自分一人はと考えている
社会のためと言いながら
その一員であるあなたは 自分を省みない
あなたのどこに正当性があるというのか
秩序も 権力も 資本も 名声も
そんなものは付属物にすぎない
それらのものに価値など認めない
本当に大切なものは 心の中にある
愛すらも資本で決める者には
世界は何色に見えるというのだろう
そんな者が価値ありと言っている物は
ただ単純に そう思いたいだけなのだ
さまざまな境遇の人たちが
そうした独善を非難する
そうした自己中心的な考えを軽蔑する
そうした偏狭さを哀れむ
他人には他人の現実があり
その人には その人の想いがある
それらを見ずに
何を知り得たというのか
規律ばかりを声高に叫び
いつも自分の立場ばかりを気にしている
そんな連中に同調し
愚か者になるくらいなら
すべてを捨てて
泥の家に住むほうがまし
わたしは社会の嘘には騙されない
その連中の言う正義など
自分に都合がいいだけの
詭弁にすぎないのを知っている




