弱さと強さと
昔、ある人が話していた言葉から着想した詩。
世界は不条理で、それでも健康な体で生まれたのなら、それだけでも不幸ではない。
不条理を嘆くより、やるべきことを探して、やってみよう。そんな詩です。
君は盲目でも
聾唖でもない
腕も足もあり
健康だ
なのにいったい 何を躊躇うのだろう
何を恐れるのだろう
日陰に落ちた弱々しい雑草ですら
その根を張り、日の光を求めて
葉を広げ、命の限りに
生きようとするだろう
わたしたちは
不平不満を言うべきではない
仮にわたしが雑草であったとしても
雑草であることを認め
わたしは根を張り、葉を広げようと
その固く冷たい地面に踏ん張って
どこまでもその手を伸ばす
吸収できるものを吸収し
自分の生きる糧として
より大きな知性すらも
わたしの拠り所となるだろう
君は盲目であるのか?
君は雑草であるのか?
君の価値は
君自身で勝ち取る以外にはない
生まれながら身体的な不平等をかかえている人もいるのに、ちょっとしたことで不満を口にしたりするな。そういった意味だったと、わたしは受け取りました。




