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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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目を閉じる

 目を閉じれば、つまらぬものを見なくて済む


 考えるときは目を閉じているもの


 自らと向き合って答えを知ろうと取り組む


 まわりのつまらぬ物事のひとつひとつに


 いちいち反応したくない


 それらの何が愉しいと言うのか


 どれもこれも自分には縁のないものたち


 そんなものになんの価値がある?


 そのような幻想に、つまらぬ世事に


 わたしは振り回されるつもりはない




 ことさらに正しさを唱える者の


 なんと薄気味悪いことか


 そのような方便は、まったく信義に耐えない


 偽りばかりの詭弁きべんを泳がして


 自らそこで溺れてしまえばいい




 心魂を腐らせた者には


 理解という言葉も理解できぬということか


 ああわびしく、物憂いかぎりだ


 そのような者は見るに耐えぬ


 哀れに涙散る


 人の世のはかなさよ




 悪意に満ちた魂が


 自分は潔白だとうた


 ああなんと気味の悪いことか




 だからわたしは目を閉じる


 そのような腐り果てたものを


 見なくて済むように

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