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故郷に関する二つの詩
見上げる白い雲、青い空
この遠くの空の下に
我が故郷あり
遠くにある思い出を
懐かしい 空に浮かべる
傷痕なき 古傷に
わずかな痛みを感じながら
故郷の思い出に
そっと寄り添う 季節なり
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
故郷を離れて幾星霜
帰郷せし我が心
異邦人の想いなり
懐かしい道を歩き
まるで知らぬ土地を訪ねたかのよう
変わらぬ道筋に
見知らぬ建物
子供時分に遊んだ空き地に家が建ち
家のあった場所が空き地となる
帰って来た我が家にも
我を待つ人もなし
* * * * *
あえて固い言葉を使ってみました。




