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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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時にうつろう

「うつろう」って「移ろう」って書くんですね……

 春から夏へ 夏から秋へと


 時は見えぬが それはどこかで調べを奏でる


 柔軟で緩やかに いついつの物事の中にも


 わたしは姿形を変えて そこにある


 川辺にある石や草木


 町へとつづく道路や軒の中にも




 それらはわたしの影だ


 確かなものなど どこにもない


 あるものは 見えるものにすぎない


 感覚が 感情が 考えが


 確実なものだなどと


 そう思っているだけ


 それらは誰かの影にすぎない


 言葉も文字も


 思想や哲学すらも




 受け継がれ 繋ぐものに


 わたしは溶け込んでいる


 その逆のように思われるいくつもの事柄


 やがては朽ち 滅びるものに


 失われて無くなるものに


 確かなものなどあるのだろうか


 わたしは影にすぎない


 誰かの影


 わたしはやがて


 その誰かとなるのだろうか

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