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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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集団墓地(合葬墓)

 その地に眠るは


 誰とも知らぬものたち


 骨となり 灰となったものたちの


 寄り合う墓地の丘には


 互いに名も知らぬものたちが 集い合う




 だがそれは 生前に知り合っていたとして


 死の丘の向こう側では


 なんの意味があるだろう


 人生という演目から 演者を 死が連れ去った


 その終幕後に


 演者と観客の垣根など


 なんの意味があるだろう




 眠りに落ちた意識が


 誰のものでもないかのように


 個人としての意識も 捨て去ってしまうように


 死のまどろみの中では


 すべてがうつろで


 正否もなく




 ただ終演を迎えたものたちの


 ひそやかな語らいのみが


 いつまでも残響のように


 人の心に残りつづけるだけ

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