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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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遠雷

夏のある日に見た、遠くの空を埋め尽くす雷雲の情景。

すごい色をしていました。

 鉄道の上をわたる陸橋を歩き


 暗い遠くの空を見る


 暗い暗い 夏の早朝


 あの遠方に見える空


 まるでこの世の終わりのように


 不気味な光を放つ雲


 稲光を走らせ


 黒や赤や青や紫に にじむ雲


 かの天上では死がめぐり


 高らかに雷鳴をとどろかせているだろう




 狂気にも思える破滅色した空に


 朝日が照りつけながら


 雷雲をさらに焼き焦がす天のほのお


 日が昇る 日が昇る


 音のない雷鳴が わたしを震え上がらせる


 紫色の雷電が空をかけ


 早朝の天空に広がった 幻想的な破滅


 遠くの空に


 破滅が降臨するのを見た




 まるで幻想のような


 美しくも恐ろしい光景


 夏の早朝に見た 雷霆らいていの狂乱


 あの下にいたら


 わたしは恐ろしくて


 空を見上げてはいられなかっただろう


 不気味に色づき輝く


 雷霆をはらんだ 黒い神威しんいあらわれを

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