不遇なる魂
魂の結実に、他人の評価や意思は必要ない、というのを歌った詩。
世の中には
多くの忘れ去られたものがある
その断片には まるで価値がないかのように
無惨にも切り捨てられた魂たち
だがそれらの多くは
ただ単に忘れられただけで
その深遠な部分を置き去りにしているわけではない
どれだけ長いときの中に置き去りにされても
本当の価値が失われるわけではない
きらびやかな外見よりも
その本質が問われるときには
確固たる魂の祈りが
不朽の理念とともに甦り
真実の光で思考と理性を導く
不遇なる芸術家 思想家 哲学者
彼らの魂は永遠なり
たとえ世界の影にすぎぬとも
その霊験によって生み出された
神秘の奇跡
不破の真理
それらが朽ちることはない
世界に示された叡智
ひとひらの抵抗と発見
理性に問いかけられた 神秘の言葉
秘密の教えに倣い
厳かにその門をたたくべし
世界にあふれた
過剰と放埒
叡智に触れた者は
魂の座にゆだねられ
欲望と感情からなる まやかしを捨て
神を知る道を歩む
巡礼者の子供となりて
可視と不可視の狭間を進み
また祈りの中に道を見出す
生命の掟に記された
神理の言霊を訪ね
影なる世界に
光を照らせ




