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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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若木

 若木には


 成長しなければならない 使命がある


 成長のできない若木など


 雑草と変わらない


 そいつらは冷ややかな視線を送られて


 雑草と同じ扱いを受けるだろう




 若木よ


 大きくなるために


 まずは おのれの小さきことを知れ


 数々の大木を前にして


 おのれがいかに小さきかを学び


 そこから大きくなる精進をせよ




 若さしか取りのない自分に


 どのような枝葉を広げられるかを


 よくよく考えて


 毎日 毎日を しっかりと


 おのれの根を張って


 幹を鍛え


 大きく腕(枝)を広げるまでは




 若木よ


 おまえは まだまだ未熟なのだから


 焦るな


 ことを見極め


 思慮深く


 あらゆるものを吸収し


 それをおのれのものとせよ




 自分は荒れ果てた地でも


 砂漠でも


 水の中でも 高地でも


 成長できるなどと


 うぬぼれずに


 しっかりと根を張り


 枝葉を広げる したくをせよ




 まだまだおまえには


 知識も経験も足りないのだ


 未知なる世界を前にして


 むしろ そのことを喜び


 ならばいまこそ 枝葉を広げるときと


 そのように得心し


 世界の前に おのれを投げ出せ




 やがては大木へなろうおまえに


 水と光が祝福を与え


 おまえは知るだろう


 たったひとつの根や枝では


 自らを支えることはできぬのだと


 朽ちていった多くの先人のあとに


 おまえが立っていることを


 おまえは知るだろう

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