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詩集 ~世界とわたしと、人々と~  作者: 荒野ヒロ


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酒に呑まれて

 酒にまれて不埒ふらちなまねをし


 それがあなたに本性なのだと


 まわりからは白い目


 鏡を見るたび自問する


 自分はどんな人間なのかを




 酒に溺れて


 みっともないまねをする


 やかましく 口汚くののしるもの


 誰がそんなものを相手にするだろう?




「酒が悪い、おれは悪くない」


 ああ、なんて愚かな


 そんな理屈がまかりとおるなんて


 そんなわけはないと


 子供だって知っている




 自分のしでかしたあやまちを


 醜い嘘で なかったことにしようとする


 そんな愚か者を


 誰が相手にするだろう……

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