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雪に関する、二つの詩
雪に降られて その場に座る
ただ降り積もる雪
深々と ただ深々と
わたしの上に降り積もる
それがわたしを包むころには
わたしも雪になっているだろう
深々と ただ深々と
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
雪の重みが身に沁みる
雪の冷たさが心に沁みる
大地を埋め尽くす白
雪が運ぶ静けさ
地球にかけられた
羽毛布団のよう
春の訪れまで
おやすみなさい
* * * * *
雪国の人は大変でしょうけど、その雪には春への期待がある。雪の下にも命の息吹がある大地は、その雪の深さだけ力強い生命力がある。




