がらんどう
空虚な心
でもそこは空のように 晴れ渡ってはいない
むしろ どんよりと曇っているものだ
空虚な魂や心とは
何もないのではない
まるで空腹という悪魔が棲みついたみたいに
悪食を発揮して
良識ある者なら避けるものを
その腹の中に押し込めてしまう
虚しい心の奥底には
いつだって妬みや憎しみがひそんでいる
そいつは「がらんどう」という怪物だ
その怪物を心の中に棲まわせた者は
もはや人間とは違う
おのれの中の虚しさから逃げるため
人を傷つけて 喜びはじめる
がらんどうは 人の心に巣くう
怪物なのだ
良識ある人はそれを避けるため
心を満たすものを知る
理解と学びが
理性と慈愛が
そうした野蛮な怪物をしりぞけ
人間の真なる価値を辿る
道を知らしめる
がらんどうに心を食われた者は
もはやおのれが何者なのか
人間なのか「がらんどう」なのか
区別がつかなくなってしまうのだ
そいつは「がらんどう」
空虚な心に悪意を満たす
この詩を簡単に言うと「教養」を持とう。
ということです。




