87/105
87 ボクのおじいちゃん
おじいちゃんは近所で一人暮らしをしている。
いつもとっても元気だ。
学校の帰り。
ボクはおじいちゃんの家に寄る。両親が働いているからだ。そして、お母さんが仕事から帰ってくるころ家にもどる。
お母さんの帰りの遅いときは、おじいちゃんといっしょにお風呂に入ったりもする。
たまにだけど……。
おじいちゃんは女のパンツをはいている。
「どうして?」
ボクが聞くと、
「もったいなくて捨てられんのだ」
おじいちゃんはヘヘヘと笑って教えてくれた。
亡くなったおばあちゃんのパンツを、今でも捨てずに大事にはいているのだという。
でも、ボクは知っている。
夜になると――。
おじいちゃんはお化粧をして、女の服を着て街に出かけることを……。




