表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TS転生したから野球で無双する  作者: インスタント脳味噌汁大好き


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

289/388

第249話 士気

2回裏の日本の攻撃。私の打球は風に押し戻される形のポテンヒットになって、私は2塁まで進んだ。センター前ツーベースはあまり経験が無いけど、とりあえず諦めずに走っていて良かったね?


……これで一応、打率10割はキープ。残念なことに、私がアウトになった瞬間に敵の持つ私への恐怖心は無くなり、味方の士気は大幅に下がるので今のヒットは本当に助かった。私自身がセンターなら、アウトだったと思うし。


続く大村さんのプッシュバントは、自分も生き残ろうかという送りバントだったけど、ギリギリアウト。その間に私は3塁に進んで、本城さんの犠牲フライで日本は1点を返し、2対1となって3回表。


またアメリカの1番2番から始まる打順だけど、バント対策にサードを変えたので封じれるはず。そう思っていたら、1番はスリーバント失敗でワンナウトになった。相手にバントをさせないほど、ナックルの変化量が大きいってヤバいことだと思う。


そしてワンナウトランナー無しの場面で、事件は起きた。アメリカの2番は左バッターボックスに立ってバントの構えをした後、少し引いて、軽く振ることで前進するサードの頭を越そうとしたんだと思う。だけど芳田さんのナックルのせいで、バットを支える左手にボールが当たったみたい。


打球はほとんど跳ね返らず、ストライクが宣告され、アメリカ代表はバッターを交代した。当然、ツーストライクで出て来た代打が1球で芳田さんのナックルを当てることは出来ずにツーアウト。続く3番は、ショートライナーでスリーアウトとなった。


相手のセカンドが負傷したことにより、アメリカ代表の無敵の二遊間が鉄壁の二遊間にランクダウンした。そのお陰か、この回の先頭バッターである大橋さんがセカンドの頭を超えるヒットを打つ。ザラさんも今大会で初めてになる3イニング目の投球のせいで、少し球が浮き始めているね。


9番の広沢さんは送りバントを決め、ワンナウトランナー2塁の場面で赤石さんがフォアボールを選びワンナウトランナー1塁2塁。良い場面で、裕香ちゃんに打席が回ったね。


「あれ、ピッチャー交代?」

「いや、まだザラさんは引っ張ると思うよ。この回までだと、伝えるんじゃないかな」

「それなら、この回で同点に追い付けるかしら?」

「……んー、難しいんじゃないかな?

さっきまで少し落ちてた球速が、戻っちゃったし」


岡沢監督から、そろそろ準備を始めろと言われた真凡ちゃんと一緒に裕香ちゃんを応援する。しかしザラさんも気合いを入れ直して、裕香ちゃんを三振に抑えた。3番の山村さんはライトフライに倒れて、日本代表はチャンスを活かせず無得点。2対1のまま、中盤戦に入る。


4回表も芳田さんが続投するけど、徐々に疲れを見せ始めた。県予選から甲子園、アジア予選と投げ続けているから、疲労もピークに達していると思う。多久大光陵で甲子園まで1人で投げ抜いた実績はあるけど、日本代表として重圧を感じ続ける中投げ続けるのは訳が違う。


初回からピンチが続いたし、ずっと全力投球だったんじゃないかな。DH制のせいで休めるバッターがいないし、いつもよりスタミナの消耗が激しくなるのは分かる。しかしそれでも、4回か5回までは芳田さんが抑えないと日本は厳しい。藤波さんや大槻さんは、連投制限で投げられないしね。


先頭バッターであるアメリカの4番に、ライトへの大飛球を打たれ、大村さんは捕れずにツーベースヒットとなる。当然盗塁されて、犠牲フライでアメリカは1点を追加。後続は抑えたものの、芳田さんが4回3失点は思った以上に点が取られている感じだ。


……でも、世界最強のアメリカ打線を相手に4回3失点はむしろ良い方だと思うの。4回裏になって、先頭バッターである私の前にピッチャーが代わる。アメリカの2番手投手は、残念ながらデータの無い投手だ。


本戦の予選でも投げたのは1イニングだけだし、アメリカの投手陣でデータの無い人って結構多いんだよね。まあアメリカには甲子園のような分かりやすい全国大会が無いし、前回大会優勝国で予選が免除されているのは大きいけど、決勝まで来てノーデータが投げて来るのは嫌な感じだ。


……分かっているのは、カリフォルニア州で優勝したチームのエースだということだけ。初球、ストレートが来たと思った私はバットを振り、空振りした。ボールから目は離してはいなかったけど、随分と曲がるカットボールだね。


2球目は落ちる球を見逃し、カウントは1-1。この投手は、ザラさんとは別ベクトルで凄い投手だね。今の落ちる球も速かったし、最速は140キロ台前半かな。


この投手も、打てる人は限られているかな。ちらっと後ろを見ると、真凡ちゃんがスタンバイしている。今までずっと後ろのバッターは大村さんだったから、後ろに真凡ちゃんがいるというのは新鮮で良いね。


3球目は、140キロのツーシームを打ってファール。これで、私は追い込まれた。決め球には、今まで投げていない球を投げて来るはず。このレベルの投手の初見の変化球を打つのは、難しそうだしどうしようかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓にランキングタグを設置しました。ポチっと押して下さると作者が喜びます。
小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ