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TS転生したから野球で無双する  作者: インスタント脳味噌汁大好き


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第239話 ドミニカ

U-18W杯の本戦予選の最終戦を迎え、相手は世界ランク3位のドミニカ。日本が勝ったイングランドに負けているけど、打線が不発だった時、次の試合で爆発するジンクスのあるドミニカだからそれが余計に怖い。


ドミニカ戦のマウンドを任されたのは、多久大光陵の芳田さん。間違いなく日本代表の投手の中で1番安定感のあるのが彼女で、基本的に相手はバットを当てるので精いっぱいだ。



ドミニカ戦 U18W杯日本代表 スターティングメンバー


1番 左翼手 伊藤(湘東学園・2年)

2番 DH  山村(履陰社・3年)

3番 一塁手 本城(湘東学園・3年)

4番 中堅手 実松(湘東学園・2年)

5番 右翼手 大村(大阪桐正・3年)

6番 遊撃手 荻野(宝徳学園・2年)

7番 三塁手 広沢(統光学園・3年)

8番 捕手  大橋(和泉大川越・3年)

9番 二塁手 赤石(山梨学園・3年)

投手 芳田(多久大光陵・3年)



昨日の試合で負傷退場となった森友さんは今大会中の復帰が絶望的のようで、予選が終わったら追加メンバーの招集があるかもしれない。そしてドミニカ代表の面子と対峙すると、本当に同じ人間なのかな?という疑問が湧くぐらいには体格差がある。


ドミニカは、アメリカと似てパワフルな野球をする。チームの総重量が1番多いだけあって、パワーのある人が多いけど、それが俊敏に動くのだから当然強い。メジャーリーガーの10%はドミニカ出身の選手だし、W杯では常に優勝候補だ。


ドミニカがカナダに負けた試合を詳しく解析して、投手陣は相手選手の苦手コースを頭に入れたけど、この人には関係無いかな。1回表、マウンドで投球練習をする芳田さんは、いつもより調子が良さそうに見える。


日本対ドミニカ。決勝トーナメントへの進出が決まる大事な1戦は、運ゲーから始まった。


「怖いね。ドミニカの打線、風切り音がマウンドまで聞こえてくるんだけど」

「……素振りの風切り音は、相手への威嚇ですし鳴らすコツもありますよ。

三者連続三球三振でしたし、当たらなければ大丈夫です」


ドミニカは芳田さんをぶつけられると分かっていただろうし、対策というか、チーム一丸となってあることを実行している。それは、全力のフルスイングだった。


ナックルは遅い変化球であり、バットに当たれば比較的飛び易い球になる。それがゴロになりやすいのは、ナックルに当てようとバッターがスイングを崩すからだ。ただ当てるためにスイングを崩すなら、最初から当たればホームランになるスイングをナックルの落差を予測しながらする方が良い、という思考だね。


ただ、そのフルスイングは当たらなければ意味が無い。そして芳田さんのナックルは、簡単には当たらない。ドミニカの1番2番3番は、芳田さんに9球で抑えられた。


1回裏、日本の攻撃に移って、ドミニカのマウンドに立つのは2番手のジェンディさん。エースじゃないけど、この人の方が最速は速い。先発の候補は何人かいたと思うけど、日本が速球に弱いと見ての判断だね。


スイスのエースのように、初回にコントロールを乱したりはしない。しっかりと狙って、対角線投球をしていると分かる。あんな巨体で繊細なコントロールも出来るんだから、他国ならエース格だと思う。


1番の真凡ちゃんに対して、143キロのストレートを投げて観客席を騒めかせる。日本だと133キロでもそこそこ騒がれるのを考えると、人種の差というのは悲しいぐらいに感じるね。


でも、野球は速いボールを投げられる投手のいるチームが勝つスポーツではない。真凡ちゃんは追い込まれてから、上手く流して三遊間へ運ぶ。相手のショートは何とか追い付くものの、内野安打になった。


続く山村さんは、良い当たりだったけどライトフライ。本城さんは三振して、ツーアウトランナー1塁という場面で私を迎える。


……私と対峙して、一段とギアが上がったかのように140キロオーバーのストレートを投げる相手投手のボールを、私は芯で捉える。ミシリと嫌な音が聞こえたけど、打球は左中間のフェンスに直撃し、タイムリーツーベースヒットになった。


1点を獲得し、まだツーアウトランナー2塁とチャンスの場面で5番の大村さんは、打ち上げてしまいセカンドフライになったのでスリーアウト。ベンチに戻ると、やっぱりバットが折れていた。


「……高いバットで良かったよ。安いバットなら、今の押し負けてたかも」

「私が大坂桐正戦で、何本か折ってて良かったわね。あれが無かったら、今でも安物を使っていたでしょ」

「あれも、値段のわりには丈夫で良いバットなんだけどね……」


地味に安くないバットなので、折られたのは嫌な気分になる。というか真凡ちゃんが藤波さんを相手にバットを折ってなかったら、私はたぶん今でも木製バットの訓練で使っていた安いバットを使っていたかもしれない。


お金はあるんだけど、貧乏性が抜けきっていない部分もあるから1本3万円はするバットを折られたのは純粋に悲しい。……大会中だし、新しいバットは買って貰えるかな。

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