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TS転生したから野球で無双する  作者: インスタント脳味噌汁大好き


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第125話 ベスト8

甲子園9日目。試合の日から一夜が明けると、朝のニュースはどこも湘東学園対宝徳学園の試合にあまり触れないようにしていた。極力、淡々と説明をしている感じ。


『宝徳学園のエース井上、8回裏に力尽きる』

『「私の継投ミスです」宝徳学園監督、敗因を語る』

『今日からは準々決勝!選抜甲子園もいよいよ大詰め!』


新聞の方は結構、宝徳学園のことが書かれていたけど。その新聞を見て、私も向こうの最大のミスは、継投のタイミングだと思った。


実際問題、7回裏から真弘ちゃんの球威は落ちていた。7回は変化球で躱せていたけど、8回になって真凡ちゃんにヒットを打たれた時、交代するべきだったと思う。


うちも、継投タイミングはわりと謎だったけどね。湘東学園の継投タイミングは、全部御影監督の気分で決まる感じ。だから私は緊急登板だったし、久美ちゃんも5回途中で登板するのは予想外だったんじゃないかな?


昨日で2回戦は終わり、今日からは準々決勝。今日は和泉大川越対広稜高校と、城西高校対大阪桐正の試合がある。明日は東洋大相模対履陰社と、私達湘東学園対滋賀学院だね。


「……なんか、勝ち残っている県が偏ってない?」

「偏っているというよりは、強い高校が順当に残った感じかな?っと、和泉大川越と広稜の試合が始まるね」


よく高校野球は西高東低と言われているけど、今年のベスト8の面子は神奈川3校東京1校大阪2校滋賀1校広島1校と、関東と関西で比較するならちょうど4対4だね。今日と明日の準々決勝はどのカードも西対東になっているので、西と東でどちらが強いのかも注目されているポイントだ。


「初回から、138キロは飛ばしてるね。広稜打線は重量級が多いけど、力押しするつもりかな」

「相変わらずの、三振の山ね。あれが内外の厳しい所を突いて来るのだから、簡単には打てないわよ」

「もう始まっていましたか。……初回から三者連続三振は、ノリに乗ってますねぇ」


真凡ちゃんと一緒にテレビ観戦をしていると、朝風呂に入っていたのかタオルを首にかけている久美ちゃんがコーヒーを持って登場した。昨日、宝徳学園を相手に1番多く投げていたし、3回1/3を投げて失点が1だったことを考えると宝徳学園戦では影のMVPだったと思う。


和泉大川越と広稜高校の試合は4回までお互いに0点が続いたけど、5回裏にキャッチャーの大橋さんがタイムリーツーベースヒットを打ち、2点を先制。この2点が決勝点となり、和泉大川越は2対0で準決勝進出を決めた。


「……選抜甲子園の準々決勝でノーヒットノーラン未遂って、完全に主人公じゃん」

「最終回のツーベースヒットが無かったらノーヒットノーランって、凄いわね」


広稜高校のヒットは、僅かに一本。重量級打線として、これまでの2試合で4本のホームランを打っていた広稜打線のバットからは、快音が響かなかった。最終回に4番が意地を見せたけど、あれが無かったらノーヒットノーランというのは素直に称賛するしかない。


ただ、和泉大川越の次の試合は明後日だ。エースの力が大きい和泉大川越は、準決勝で城西高校、大阪桐正のどちらとぶつかっても厳しい戦いになると思う。これまでの疲労もあるだろうし、選手層の薄さは響いて来る形だ。私達より薄くないから、いきなり崩壊することは無いけどね。


続く第2試合は東京の城西高校対大阪の大阪桐正というまさに東西の横綱対決で、観客席は超満員。ここ20年で、この2校は何度激突したんだろうね?春先に練習試合をした時、2年生チームの4番に居た白木さんが同じように4番を打っているけど、他の面子はほとんど入れ替わっている。


部員数が多いと、それだけ切磋琢磨もするし競争も激しい。そんな中で、1年生の時から試合に出ていた本城さんが湘東学園に来たことは僥倖としか言えないな。


「本城さんって、白木さんのことを知ってるんですか?」

「1年生の時、僕と5番争いをしていたからよく知ってるよ?大体の試合で、僕は5番で白木さんが6番だったかな」


白木さんのことを本城さんに聞いてみると、流石に知っているというかライバルだったようで、1年生の時は本城さんの方が打てていたみたいだ。本城さんの本職はピッチャーだったし、才能の塊みたいな人だったんだと思う。


……それが怪我で、投げられなくなったのは不幸としか言えない。高校野球では投げるつもりが無いみたいだし、そもそも本気で投げられるかもまだ怪しい。


同じ関東だし、本城さんの古巣の城西高校をみんなで応援していると、大阪桐正のエース藤波さんが、大槻さんに負けじと速球で空振りを取っていく。そして今年の夏、100回記念大会に合わせて全国からかき集めたという大阪桐正最強世代の打線が、容赦なく躍動した。


「多久大光陵の芳田さんから8点も取っていたし、打線が強いことは分かっていたけど、どんな強豪校でも4番を打てる打者しかいないね」

「……初戦は、手を抜いていたのかしら?」

「抜いていただろうね。セーフティリードを保って、後は流していた感じだし。ただこの試合だけは、手を抜かないんじゃないかな?」


城西高校対大阪桐正の試合は、2対9で大阪桐正が勝利。これで準決勝の第1試合は、和泉大川越対大阪桐正となった。

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