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TS転生したから野球で無双する  作者: インスタント脳味噌汁大好き


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第119話 21世紀枠

大会5日目の第1試合、私達の2回戦の対戦相手が決まる試合が始まる。兵庫の宝徳学園の先発はエース番号を背負った真弘ちゃん。スタメンには、1年生が5人もいる。いや、もう2年生と言った方が良いのかな?


まず初回、宝徳学園の攻撃は1番ショートの裕香ちゃんから。どれぐらい成長したのかなー、と思いながら眺めていると、三振でワンナウト。但見高校の先発も、良い球は投げるね。


しかし2番3番と連続ヒットで出塁すると、4番には死球を出してワンナウト満塁。この場面で5番ファーストの神里(かみざと) 勇奈(ゆうな)ちゃんがセンター前ヒットで2点を先制。幸先の良いスタートに、宝徳学園スタンドは凄い盛り上がりだ。地元だし、観客席は満員だね。


「……初回から、センター返しで2点を先制。これ、何点差付くの?」

「10点差で納まれば良い方じゃない?だから真凡ちゃんも、そんなに早くからアップしなくて良いよ。たぶん、試合時間は長くなるだろうし」


結局初回は2点で終わった宝徳学園だけど、凄く余裕があるように見えた。その余裕が決して見間違えじゃないことは、すぐに分かる。


3回表、2番の桧山(ひやま)先輩の2打席連続ヒットを皮切りに、四球や相手のエラーが絡み、宝徳学園は一挙に8点を追加。キャプテンの裕香ちゃんはスリーベースヒットを打ったし、桧山先輩は3打席連続ヒットか。凄い破壊力だね。


これで10対0と試合展開は決まってしまい、宝徳学園は6回表に2点、7回表に4点を取って16対0の大差で勝利した。一方で宝徳学園の投手である真弘ちゃんの出来は上々。7回を投げて打者24人を相手に被安打2、与四球2なら完璧に近いだろう。


控えめに言っても、一方的な試合展開だった。21世紀枠の但見高校は岐阜大会で優勝しているのだけど、地区大会は初戦負け。優勝候補でもある宝徳学園との力の差は、あまりにも大きすぎた。


さて、次は私達の番だ。これから私達は、21世紀枠で出場している不動矢巾高校と試合をすることになる。ジャンケンの結果、負けたので先攻になった。だからまずは不動矢巾高校が守備練習をしているのだけど……。


「……岩手大会準優勝か。エースで4番でキャプテンって、凄いよね」

「本当に、そう思ってますか?」

「うん、まあ、凄いんじゃないかなぁ」


相手校のエースの球速は、MAXで119キロ。スライダーとフォークを持っているけど、フォームで判別が付くし、変化量もキレもあまり無い。初回から、捕まえられそうだとは思っていた。



湘東学園 スターティングメンバー


1番 左翼手 伊藤真凡

2番 三塁手 西野優紀

3番 一塁手 本城友樹

4番 中堅手 実松奏音

5番 右翼手 江渕智賀

6番 捕手  梅村詩野

7番 投手  春谷久美

8番 遊撃手 鳥本美織

9番 ニ塁手 鳥本奈織



1回表の攻撃は真凡ちゃんから始まる。初球、上手く三塁線に打球を転がした真凡ちゃんは、バントヒットみたいな形で出塁。優紀ちゃんが送りバントを決めると、ワンナウトランナー2塁で本城さんの打席を迎える。


何だかんだ言って、得点圏にランナーがいる状態で本城さん、私、智賀ちゃんと並ぶ打線と勝負しないといけないのは相手にとって辛いと思う。向こうは本城さんとの勝負を選択し、本城さんは右中間へツーベースヒットを打つ。


これで1点を先制し、なおもワンナウトランナー2塁。そしてこの場面で私との勝負を選択するということは、最初から勝つ気も無かったのか。


……本当に勝つ気なら、絶対に敬遠を選択しないといけない場面だ。少しでも私のことを調べているなら、大槻さんでも私を敬遠することが多いことや、明らかに異常な打力を持っていることはすぐに分かる。それでもなお勝負を選択するのは、勝つ算段があるか、負けても良いからただ勝負をしたかっただけの2択だ。


初球、120キロ近いストレートを投げ込まれてストライクになる。120キロの棒球とか、絶好球以外の何物でもない。2球目、ど真ん中に来た120キロのストレートを振り抜き、レフトスタンドの上段へと打球を運んだ。


ツーランホームランで3対0となり、試合の流れは湘東学園が掴む。私は3打席目と5打席目にもホームランを打ち、5打席目は場外ホームランになりかけた。私が1試合に3本塁打を達成したことで、7回表終了時点で17対0という大差になった。


6回からは久美ちゃんに代わって智賀ちゃんが投げているけど、その智賀ちゃんが最終回も無失点で抑えたので17対0で試合終了。前の試合で宝徳学園が16点も取っていたお陰で、私達が悪者のような雰囲気は流れなかったし、21世紀枠について考え直されるかもしれない。


「……私達、悪い事はしてないわよね?」

「手加減しなかったことが悪い事だとは、思わない方が良いよ。むしろ今の真凡ちゃんがわざと三振しようとすると、完全に演技っぽくなっちゃうじゃん。そっちの方が叩かれるよ」

「まあ、そうね。智賀も甲子園のマウンドで投げれてご満悦だし、言うことは無いわ」

「今日の智賀ちゃん、ノリノリだったからね。あのパワーカーブが低めのコースに集まったら、簡単には打てないよ」


何はともあれ、初戦突破だ。次の相手は宝徳学園で、試合は3日後になる。宝徳学園は右バッターも多いし、優紀ちゃんが先発になるかな。

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