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三人揃えば異世界成長促進剤~チート無し・スキル無し・魔法薄味~  作者: 森たん
第二章 第二節 ラビット

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24話 成長ってなんでしょうね?教えて設楽先生!

明日は五話ぐらいはアップします。


 朝起きて、先生を迎えに行った。


「ぐお~あたまいだい~」


 自業自得です。家まで持ち帰って、ベッドへ。


 ふぅ、今日の狩りは無理だな。

 ラビット捕りは、先生頼みになってるからな。


 せっかくだし今後に向けて色々整理したいところだ。


 ここは我がチームのブレーン設楽ちゃんに相談だ!


「てことで、設楽ちゃん」

「何よ、馴れ馴れしい」

「昨日の情報共有と今後の作戦会議がしたい」


 俺は、狩りの情報共有をした。

 プロの情報だ、今後の狩りライフに非常に有益な情報満載。

 五分ぐらい喋った後に一言。


「――もう、狩りのことはいいわ」

「へ」

「目的を見失ってそうだから言うけど、私達の目的は異世界の成長よ」


 意気揚々と話していたが、スパっと核心を突かれた。


「狩りが上手くなっても、プロの彼らには勝てない。

 ラビットはラッキーだったわ、食糧目的だったけど革に価値があったから。

 今後は異世界が成長するためには何が必要か考えないといけないわ」


 くそ~、ちょっと反論したいぜ!


「で、でも、設楽先生が狩りが大事って!」

「食料がないと成長どころじゃないからよ」

「うぐぅ!」


 まぁ、食料には困らなさそうだもんな。

 話を切り替えることにした。というかずっとモヤモヤしてたことだ。


「そもそもなんですけど、設楽先生」

「なによ」

「異世界の成長ってなんなんだろうね」

「成長とは、育ち成熟することよ」

「ふ~む、なんか漠然としてるんだよなぁ」


 設楽さんはちょっと考える。


「たとえば、赤井さんは彼女が欲しいとします」

「へ?」

「でも、赤井さんはモテないので彼女ができません。

 しかし赤井さんはいつでも彼女を作れるぐらいの男になりたいと思いました」


 なんだこの実体験みたいな話は!


「な、何の話?」

「例え話よ。続けるわ、

 そして努力の結果、赤井さんはいつでも彼女を作れる男になりましたとさ」


 ちゃんちゃん。いい話や! 現実とは違いますけどね!


「ほう」

「成長はプロセスよ」

「ほう……ほう?」

「はぁ、人間の成長は、

 まず、どうなりたいかを明確にすること。そこからどうすればなれるかを考えること。

 そして最終的になりたい状態になることで成長は完成するわ」

「ふむ! わかった気がします先生!」


 設楽さんは少し満足そうだ。


「つまり、成長はプロセスであり、目的ではないってことよ。

 モテたいというのが『目的』、モテる男になることが『成長』」

「おお、なんかすげぇわかりやすい!」


 でも、異世界は人じゃないぞ。

 Mr.異世界さんがいて、こうなりたい!とかあればわかりやすいんだけど。


「どうせ、Mr.異世界なんていないって思ってるんでしょ」

「うぐっ」


 心を読まれた!


「正直言うとそこが厄介なポイントよ」

「異世界は人じゃないから、何を目標にするか定義しづらい」

「うんうん」

「どーせ、ミックもわからないから、『成長』なんてあいまいなお題にしたのよ。

 求めているものがあるなら、具体的な指示があるはずだから。

 村人千人とか、鉄道を開通しろとかね」


 神に対しても毒舌が容赦ない。痛快だぜ。


「しょうがないから勝手に目標を決めるしかないわ」

「ってゆ~と?」

「たとえば、目標を「観光客がくるような村」にするとかね。

 ただ、目標を決めるにはまだ情報が足りない。

 もっと村人のニーズとかを把握したい」

「あ~なるへそ」


 ヒアリングか~、大事ですよね。


「まぁ、そういう聞き込みは赤井さんが得意でしょ」

「へ」

「期待してますね」


 なんか丸め込まれてる気がする。

 しかし今日は設楽さん饒舌だ。

 聞き方がよかったのかもな。二人の仲は前進した!気がする。そうでありたい。



「最終確認したいんだけど、クラーク村の成長が異世界の成長だと思ってもいいのかな?」

「――そうね。……そうなのかしら」

「ど、どっちなの?」

「異世界ってどこまであるのかしらね」

「どこまで?」

「王都と牧畜の村があることは聞いているわ」

「あぁ、なるへそ」

「どの範囲まで成長させればいいのかしら」

「ほんとに曖昧なお題なんだね、へっぽこミックめ」

「まぁ、今のところは「村の成長=異世界成長」でいいんじゃないかしら」


 設楽さんと話すと頭がすっきりしてくる。

 結構、家庭教師とか向いてるかもね!


「――狩りの話はもう十分なんだけど」

「ん?」

「一つ気になった話があるわ」

「お、なになに」

「サブさんよ」

「サブさん?」


 サブさんは知的なハンターだ。

 魔法も使えるし、人望も厚そうだった。


「魔法が使える点と、王都で魔法を習った点」

「そっか、確かに情報を聞き出したいね」


 魔法が使える人は希少だ。

 まぁ『発光』は使えるんだけど、それ以外はからっきしな世界。

 そんななか王都で魔法を習ったことがあるサブさん。

 『探知』魔法に興味を持ち、習得の可能性を探している人物。


「基本的に知識は共有していいと思うわ。『探知』もさっさと教えていいのに」

「だって相談しないことにはねぇ」

「まぁ、どっちでもいいわ。

 おそらく『探知』の習得は難しいでしょうし」

「そうなの?」

「逆に習得してくれたら、話は早いんだけどね」

「??」


 設楽さんは話を切り上げて立ち上がった。

「じゃぁ行きましょ」

「どこに?」

「もちろんサブさんのところよ」

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