表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
清楚の皮を被った自己中メンヘラ美少女JKの冬柳さんと僕は上手く付き合って行けるのだろうか?  作者: ムラタカ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/57

第36話  滾る妄想!弾ける業欲!

久豆流家は戦後間もなくして大勢した財閥だ。

当時日本国軍の1兵士に過ぎなかった久豆流家の曾祖父は敗走するなかでも果敢に我が身を犠牲に戦う日本軍人の中で唯一国外勢力が有する近代兵器に心ときめかせ、その先進的かつ機能的な姿に魅せられ毒された。


かたや日本が有する平気郡のなんと非力なことか、武骨を良しとする大艦巨砲主義は国外勢力が有する機能的近代兵器のまえには成す術無くまるで意味を持たず赤子の手をへし折るが如く脆かった。

それは日本が敗走する理由の一つと彼は考えた。


母国の為に身を犠牲にし、友軍達は吶喊しながら敵勢力に身を投げる所謂カミカゼを決行する中、曾祖父は敵国に単身白旗を上げ投降した。


なぶり殺して友軍達の前で銃殺刑にしてやろうと息巻く敵国の防人達。

それもやむ無しと考える中、彼は尚もその洗練された美しい躯体に心奪われていた。

黒く輝く戦闘機は音速を超えて飛来し友軍の戦闘機を優雅に撃滅し、一撃の元に全てを蹂躙する爆撃機。軽やかに路面を疾駆する装甲車に荘厳かつ大胆な戦艦の数々。

美しい!美しすぎる!!

彼は骨抜きにされた…心も精神も魂も…今の世に彼を正しく評価するなら兵器オタクと題するのがもっとも正確だろう。

その余りにもおぞましい姿……自分達が有する兵器郡に魅了され骨抜きにされた敵国の亡命者が不気味に思えた国外勢力の軍人達は彼の死刑を先送りにした。


敵国の捕虜として無惨に扱われながら彼は全く後悔していなかった。

美しく洗練され機能美に優れる兵器郡を間近で見られる喜びが彼の常識を狂わせていた。

そんな彼に転機が訪れる。

しばらくして彼に同士が現れたのだ。

それが久豆流家を今の一代財閥にまで跳ね上げる大きな一歩となった。


久豆流の曾祖父はその日、敵国で運命の出会いを果たす。

彼の運命の人であり、また久豆流家始まりの祖母と呼ばれる天才発明家との出会い。

変態と天才は奇跡の同調を果たし互いを叱咤激励しあい、貶し合い、憎み合い、そして愛し合った。

そして2人は戦後の世界で己等の情熱を自由気ままに世界へと広げ、今の久豆流重工業株式会社を発足させ、今も大きなシェアを生み出す大手航空機開発企業となったのだ。


無論当時の国外勢力的に彼女が持つ技術ノウハウを独占したかったのが本音だがそれは彼女が持つ独自の武装勢力を敵に回すリスクを鑑みた場合、避けるべき事項だった。



とまぁ…そんな大きな…大き過ぎるバックを持つ久豆流家の長男、久豆流創真と言う人間だが…。


甘やかされ溺愛されて育った彼は大いに自惚れ、自己顕示欲の権化とも言うべき自己中人間として育ってしまった。

欲しいものは何だって手に入れられたし、いらないものは一切の躊躇無く捨て去る事が出来る。

彼にとってこの世のありとあらゆる物が自分の私物で手に入らない物などあってはならない事なのだ。


そんな彼を盛大に拒絶した女がいる。

冬柳雫。


彼にとって女等は替えの利く玩具とそう変わらない。

飽きたら捨てるし欲しいなら抱く。

それだけの存在だ。

それだけの存在の分際でこの俺を拒絶したのだ。

つまらない下らないカスが分不相応にも俺を拒んだのだ。

雑魚が!!

ならばわからせてやる!!

選ばれた高位存在たるこの俺が!!

産まれながらに天に愛されし全てをこの手に持つ高位者たるこの俺が直にあの生意気な雑魚女をわからせてやるのだ。



「兄さん」


「な…なんだ…詩織…」


「あまりニヤニヤしないでください…気持ち悪い…」


「ぐっ…」



彼女の名は久豆流詩織

久豆流創真の実妹である。

詩織という和名とは異なり輝くブロンドヘアが特徴の地毛金髪美少女だ。

日本人の血が濃い創真とは打って変わって曾祖母の血を色濃く引き継ぐ彼女は見た目においても日本人離れしたルックスを持つ美少女として成長した。


創真もそんな我が妹を美人で可愛いと思っており、是非チヤホヤして欲しいと妹へキモいシスコン欲望を滾らせているが妹様本人からは塩対応…なんなら嫌われているまである様子。

オマケに妹は曾祖母の知能を引き継いでいるのか15歳で飛級し既に大学に通いそこでも多くの論文を提出、大きく評価されている。

紛うことなき天才だった。


創真は見た目が優れているものの突出した学力を持ち合わせている訳ではなく高校生に即した平均的学力だ。

妹と比較され、また妹から見下される事に無自覚ながらコンプレックスを感じていた。


(ちっ、相変わらず可愛くない奴だ)


愚痴をこぼし居間から離れる。

昔はお兄様と良く懐きついて来ていたが今や露骨に蔑んだ目を向けてくるどうしょうもない愚妹だ。

ふん、まぁ良い。

その内またこの俺に懐き尻尾を振って来るだろう。

その時が来たら盛大に玩具にしてやろう…。


まぁあんな奴の事はどうでも良いのだ。

問題は冬柳雫…あの雑魚女だ。


この俺を振るという無知蒙昧を働いたあの世間知らずの馬鹿女をどうわからせるか…それが問題だ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ