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清楚の皮を被った自己中メンヘラ美少女JKの冬柳さんと僕は上手く付き合って行けるのだろうか?  作者: ムラタカ


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第33話  転校生

冬柳さんのお母さん襲来の翌日…僕はベッドの上で布団を足で蹴り上げボサボサの寝癖頭をボリボリと描きながら目覚めた。


「朝か…」


自然と目が覚めた。

最近は涼しくなって来て真夏場の蒸し暑さもいくらか軽減されたけど暑い物は暑いのだ。

いつもより早めに目が覚めたのでシャワーを軽く浴びて母さんが作った朝食を食べる。


すると母さんがおもむろに話しかけて来た。


「しかしあんた、雫ちゃんの事ちゃんと大事にしなさいよぉ〜」


「え?」


「え?じゃないでしょ?あんな美人でお淑やかな娘、アンタじゃ今後2度と巡り会えないんだから大事にしなっていってんの!!」


「そうだぞ!父さんが若けりゃあんな美人な娘!絶対に逃さないぞ!」


「はぁ!?何アンタ!それはどういう意味!?」


「はえ?公恵!?違うだろ!?言葉のあやだろ!?」



朝から五月蝿い両親だ。

朝の一時でしか得られないノスタルジーな空気が台無しだ…。

まぁこのあと登校が待ち構えているだから空気も糞も無いのだが…。


両親は勿論冬柳さんの事を知っている。

そりゃそうだ、あれだけの頻度で我が家に来ているのだ。

両親との顔合わせはとっくの昔に済んでいる。

外面の良い冬柳さんは両親の前では事更に猫を何重にもしてかぶりまくっている。


お陰様で両親の冬柳さんへ の評価はすこぶる高い。


冬柳さんは両親の前で結婚を前提にだとか将来を見据えてだとかド直球な事を言う物だから親の方もそのつもりになっている。


しかし結婚か…。

お見合いなんて話が出たばかりにリアルな想像が頭の中で駆け回って色々と考えさせられる…。

恋人が異次元レベルの美人だと非現実めいた日常も現実になるもんなんだな…。



「おはよう、気持ちの良い朝ね」


「だね」


そんな事を考えながらいつもの待ち合わせ場所で冬柳さんと合流して学校に向かう。


「そうそう、貴方の口を唸らせるお菓子なり料理なりを作りたいのよ、だから今度はお母様に貴方の好みをご教授願わないとね」


「え…?別にそこまで頑張らなくても良いのに…」


「は?下手な言い訳を考えて気を使われるのは私としては不愉快なのよ、純粋に美味しいと思わせる事こそが貴方の胃袋を掴む近道なの」


「いや、いまでも普通に美味しって…」


「その普通が気に食わないわ、タクちゃんからもっと気の利いたセリフを自力で引き出せる様にならないとね?」


「恋人冥利に尽きるぜ」


そんな雑談を挟みながら僕等は学校に向かう。

道中多くの生徒達から視線を感じる。

なんでお前みたいなモブが高嶺の花の冬柳さんと…!!

そんな嫉妬が透けて見える。

最初の頃は怖くて仕方なかったけど今や慣れた物でまた睨まれてるなぁ〜程度にしか感じなくなった。

人間とは不思議なものでどれほど苦手意識を持っていてもいつかは順応して慣れてしまう。


人の適応力とはまことに凄い。


教室に入り指定の机に鞄を置いて一息つくと加藤が夏芽さんと一緒にやって来た。

いつの間にかかなり仲良くなってやがる。


「よぉ、知ってるか?」


「何を?」


「今日転校生が来るんだってよ!」


「転校生…?ソースは?」


「私よ、新しい担任の向井先生から聞いたの」


「ああ…成る程」


夏芽さんはこのクラスの委員長だ、先生から転校生の事を聞いていても不思議では無い。

しかしこんな半端な時期に転校生…?


「男らしいぜ?がっかりだよな!」


「がっかりなんだ、夏芽さんの前で良く言えるなお前…」


「うん?どうして?貴方達としては男友達が増えて好都合なんじゃないの?」


「へ?」


「はは…大丈夫だ、心配ない!この通り男としては見られてないから…orz」


「おぉう…どんまい元気だせよ」


夏芽さんにとっては加藤はまだ時短と言う共通項を通して仲良くなった友達と言うだけで恋愛感情を持つには至っていない。

恋愛関係には程遠いみたいだ…。


頑張れ加藤…!

負けるな加藤!! 


「相変わらず仲良いわね貴方達、加藤君?」


「はい!なんでしょうか冬柳さん?」


「私も貴方みたいにタクちゃんから気軽に呼び捨てでタメ口で軽率かつ適当に扱われたいのだけどどうしたら良いかな?」


「はい?」


「大事に扱われるのも良いのだけどそろそろ姫プも飽きたの、私としてはもっと道端の石ころを蹴り飛ばすぐらいにタクちゃんから適当に扱われたいのだけどどうしたら良いと思う?」


「ええ…」


加藤が何言ってんだコイツって滅茶苦茶引いた顔をしている。

無理もない。

ほんの少し前まで誰もが恋する清楚可憐な高嶺の花だと思われていた美少女がメンヘラ気質の変態だと日に日に露呈して行くのだからそのギャップは計り知れないだろう。


「え〜と…良くわかんないけど…そっだなぁ…うざ絡みキャラとかどう…?」


「うざ絡みキャラ?」


「そうそう…、不必要に怠い絡み方するとか?」


「おい!加藤…あんま余計な入れ知恵すんな!ただでさえ面倒なのに更に面倒くさくなる!」


「っ!なる程…参考になるわ!加藤君!!」


等と下らない事を話していると…



「はい…皆さん席について……朝のホームルームを始めます…」


ヨボヨボの新しい担任教師が教室に入ってきた。


皆それぞれ自分の席に着くためやれやれと言った感じに移動を開始する。

粗方の生徒が席に着き、朝のホームルームが始まる。

そして担任の老教師はいった…。


「え〜では、今日は皆さんに新しい仲間を紹介したいと思います…では久豆流君…入って来て下さい。」


「はい」


教師の呼び掛けに従い、1人の男子生徒が入って来た。


「皆さん、どうも始めまして!ご紹介に預かりました…久豆流創真です、以後お見知り置きお!」


教室に入ってきたのは長身痩躯の優男だった。

痩躯とはいったが身体つきは制服の上からでも分かるほどガッシリしており、無駄な贅肉が無さそうだ。

加えて顔付きは優しそうでありながら爽やかで整った顔立ち…つまりはイケメンでイケメン度合いで言えば佐渡とためをはれるレベルだ。

 

キャーキャーと女子達が騒ぎ始める。

夏芽委員長の言っていたことは本当だったらしい。

そして続けて奴はこう言った。



「そして僕は冬柳雫さんの婚約者でもあります!彼女に会う為にこうして転校して来ました!どうか2人の生末を皆さんも末永く応援してくれると嬉しいです!」



と、そんな巫山戯た事を言い出した。



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